竹久夢二は、詩、歌謡、童話を作った作家として有名だが、何と言っても楚々とした儚げな美人画(写真は、合唱団で2年前に旅行した金沢の湯涌温泉の『夢二記念館』)を思い浮かべる人は多いだろう。詩にメロディーが付いた「宵待草」は、私の世代にはよく知られた歌だが、竹久の当時も全国的な愛唱歌となったそうだ。
『どんたく』とはオランダ語のZONTAG(ゾンターク)・日曜日が訛ったもの。
そういえば、土曜日が休日になってからは死語になってしまった「半ドン」ということば。土曜日に半日だけ仕事をする、半日お休みのことを意味するが、なんだかあの時代が懐かしい。
『どんたく』は、「宵待草」(多 忠亮・オオノタダスケ作曲)が発表された最初の詩集で、夢二は権力からは遠い人々だけを描き、庶民に向けた詩を書き続けた人だ。
難しい詩への批判と、子供や庶民が楽しむための絵や詩を作り続けた。「詩」と呼ばず「小唄」と呼んでいたのはそういう生き方の顕れだった。
儚げな美人画から想像する軟弱なイメージとは裏腹な、芯のある男性だったそうだ。
合唱団では、この詩集から「紡車(いとぐるま)」「てまり」「ゆく春」「かえらぬひと」の4曲を歌う。
譜面はまだもらったばかりでこれからだ。
「紡車」
しろくねむたき春の昼
しづかにめぐる紡車いとぐるま。
をうなの指をでる糸は
しろくかなしきゆめのいと
をうなの唄うたふその歌は
とほくいとしきこひのうた。
たゆまずめぐる紡車いとぐるま
もつれてめぐる夢ゆめと歌うた。
活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。
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