〜かたることばが歌になる風になる〜

めぐりあいの中に

10月後半から、隣町の先輩のところのコーラスの伴奏合わせに行きだしている。
1年が巡ってくるのの何と早いことかと思う。

付き合いはすでに10年以上になったが、それでも途中で入れ替わったメンバーもあって、名前を知らない方もいる。とは言えそれでも10年来の知己というのか、1年ぶりに練習に行くと毎週会っているかのような居心地よさがある。

今年はシューベルトの「菩提樹」と鈴木憲夫の作詩作曲による「めぐりあいの中に」の2曲。
以前にも書いたが、音楽、コーラスが好きな方たちではあるが、譜面を読めない方もいるグループでの選曲に、先輩の苦労が思われる。
そんな中で、先輩が選ぶ女声合唱曲はいつも、体と心に染み込んでくる詩や旋律の作品が多い。

「菩提樹」は『冬の旅』という歌曲集の5番目の曲。高校の音楽教科書に定番のように入っている有名な曲でもある。
若者が菩提樹の木に寄りかかって思い出にふけっているという詩。
出だしのピアノの前奏は、3連音符でザワザワとした木のざわめきをあらわしているのだそうだ。
この音形がとても厄介だ。少し粒を立ててリズムが曖昧にならないよう弾き、それでいて柔らかく滑らかでないといけない。
この出だしと途中の間奏、雰囲気がガラッと変わる中間部、一番最後の後奏の3連音符は気が抜けない。

2曲目の「めぐりあいの中に」の詩が心に染みる。

やさしき人との出会いは
やさしき心を生み
すばらしきめぐりあいは
人のまごころをかおる

喜びも時に悲しみも
めぐりあいの中に人を彩り
めぐりあいそれはくりかえし
風が花びらを運ぶように
ときをめぐる

だから人は
美しきひとときのために
まためぐりあう

You tubeでいろんな合唱団が歌っているのが見られるが、私が思うイメージと少し違った。
混声で歌われているのもあるが、女声と男声の音量のバランスが取りにくいので、同声だけの方が綺麗かなぁと思う。
テンポがゆっくりすぎると歌が停滞するのと、短調のメロディーだからとっても暗くて悲しく聴こえてくる。
色々な解釈があるしテンポの捉え方も色々だと思う。
先輩の指揮は3連音符の動きから少し前向きに持って行き、最後の盛り上がりで希望の輝きを持って終わる。
合唱祭はあと10日の今月23日に迫っている。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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