日本人としては、穏やかでは観ることが出来ないドラマでした。
「半日」を今だ掲げる人がいる韓国。
以前観た「ミスターサンシャイン」は、日本の統治から
自国を取り戻そうと立ち上がった人たちのドラマでしたが
「緑豆の花」は、日本の統治下にあった19世紀末の朝鮮国の
両班が牛耳る自国に対して、両班以外の虐げられていた下層民の人々が
差別をなくそうと立ちあがった、1894年甲午(こうご)農民戦争という
歴史上の史実を基に、 農民軍と討伐隊に分かれて戦って、農民軍が大敗した
腹違いの兄弟の波乱万丈の 革命の物語。
「緑豆の花」というタイトルは、反乱軍を統率した実在したチョン・ボンジュンが
ドラマでは大柄の俳優さんが演じていますが
実際は 「緑豆将軍」というあだ名で呼ばれた
緑豆のように小柄だった人物だったかららしい。
庶子役のチョ・ジョンソクさんは、ミュージシャンでもありますが、以前観た
「ああ、私の幽霊様」はほんとにおもしろいラブコメドラマでした。
毎回最後に、見事なギター演奏と歌の披露があって記憶に新しいドラマです。
その後はドンドンブレイクしていった、若手イケメン男優さんです。
さて、韓国の中心的精神として受け継がれているらしい
「恨(ハン)」というものがあります。
先日ブロ友の方のコメントにも出てきて、再度調べてみました。
他所の方のサイトに書かれていたのを要約して引用させて頂きました。
日本でも同じ漢字を使った「恨(うら)み」という言葉があるが
「恨(ハン)」と「恨(うら)み」は似て非なるもの 。
古い時代の朝鮮国は、隣接する中国の脅威にいつも晒されていました。
中国という巨大な軍事国家の前では、それを現実に解消する事は不可能で
逆に生きるエネルギーに変換させようとした。
国内においても徹底的に庶民を絞りあげるという
凄まじい圧政に苦しんでいて、やり場のない怒りを
生きるエネルギーに変換させるしかなかったという
「恨み辛みや不満を、生きるエネルギーに転換した状態」を
「恨(ハン)」という。
単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや悲哀や無常観(虐げる側である優越者に対する)
あこがれ や妬み、悲惨な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり
この文化は「恨の文化」とも呼ばれる(Wikipediaより)
韓ドラを観ていると上記の感情が滲み出ている
日本人には理解しがたい内容が多々見られるのは
この歴史的背景からくる「恨」の精神から来るようです。
島国であったから、他国からの侵略がなかった日本ですが
現在のウクライナ情勢を見るにつれ、国境を接している国の
自国を凌辱される苦しみは計り知れないことを痛感させられ
他国の有事として見過ごしてもいられない気持ちにさせられた
凄まじいシーン満載の壮絶なドラマでした。