実家の父は1924年(大正13年)生まれで2013年3月、88歳で亡くなった。
先のブログに書いたように、55歳ごろ仕事を辞めて、趣味の陶芸に
25年ぐらい没頭していた。
自営業の「貸倉庫」の敷地内に自分で設計した窯を置き、初期のころ
「スカーレット」の喜美子のように「穴窯」を試したこともあったようだ。
その後ガス窯で陶器を焼いていた。
父は釉薬に凝っていたのか、どちらかというとオーソドックスな
大、小の丸い壺にかけた釉薬(ゆうやく・うわぐすり)がどのような色になるかを
化学的な色の成分をいろんな配分で混ぜたり、植物の葉っぱを燃やした
灰などを試していたようで、コーヒー豆の挽いて使った後のかすなども
試していたこともあった。
これらの作品を、実家や我が家のどこかに結構無造作に置いている。
今日は良いお天気なので庭に作品を置いて写真にした。
「辰砂(しんしゃ)」の色が入っている作品
この壺は父が若くて元気なころから置いていた。
傘立て
刷毛目のような模様の辰砂の色が入っているお皿。
辰砂の深鉢と銘々皿。
少し毛色の違う作品もある。
以前のブログにアップした「油滴天目茶碗」(油が滴るような模様の天目)と
「木の葉天目平茶碗」
父のお遊びかな?
お香入れ
このブログを覗いて楽しんで頂けたら父も喜んでくれると思う。
自分の作品を娘がいろんな人に見て頂こうと、インターネットで披露しているのを
まんざらでもない顔であの世から眺めているかもしれない。