〜かたることばが歌になる風になる〜

スポーツならレッドカードもの

ここ数日物議を醸しているジャズコンサートのトランペッターの日野氏の事。

ジャズコンサートの即興演奏だろうが、クラシックの譜面通りに演奏というスタイルであろうが、コンサートのステージにはきちんと段取りがあって本番に向けての取り組みをしてきている。
世界的なアーティストに習うという幸せな体験で、中学生は嬉しく興奮していたことと思う。
ドラムの男の子はそれなりに才能もあるようで日野氏が目をかけていたようだ。

私は見ていないが、日野氏にインタビューしている映像を妹が見て言っていたが、日野氏曰く、あのドラムの子が「やるよ」というふうに他の出演者と目配せしていたと。
段取りにはない自分だけのスタンドプレーをしたのじゃないかと推測できる。
本番ステージでよくぞそんなことをしたものだとしか言えない。これが本当なら「舐めんなよ!」と言いたい。

メディアやネットでは、日野氏の暴力云々を取り上げているが、 問題の本質はそこではないだろう。
以前の時代なら、私の知る限りでは、公の面前でこんなふざけたことをする子供はさすがに居なかった。
こんな子供が出てくる時代なのかと考えてしまう。
あの場でああするしかなかった氏の気持ちを考えると、その言動が取り上げられて関係のない人がどうこう言う、お気の毒としか言えない。
幼稚な独りよがりな、しかも大事なステージを舐めた生徒のために台無しになった。
ふっと成人式で暴れる「子とな(子供のような大人」或いは「大ども(大っきな子供)」を思い出した。

神経質なアーティストはたくさん居て、この件で次回から指導もステージもしないと言う人だっている。
子供たちのために日野氏はこれからも指導は続けていくそうだ。
その度量の広さはやはり世界を知っているジャズアーティストだと思う。

お笑いにしろコメディーの舞台にしろ、即興のように見えていても段取りはきちんとある。少々段取り通りでないことがあっても、それはプロだからうまく帳尻を合わすことができる。
野球やサッカーなら、試合にはハプニングはあるが、チームワークで進んでいくのであってルールに反したら退場だ。
ステージは生物、曲がりなりにも本番ステージを経験している一人として、日野氏はもちろん、一緒に出演した生徒さんたちにも本当に残念なことだと思った。
このステージをライブで見た人も動画で見た人も、本質は何なのかを考えるべきだと思う。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

コメント一覧

ヘリテージ
いつもありがとうございます
http://blob.goo.ne.jp/chorus-kaze
くみこさん

いつも読んで下さって嬉しいです。

最近のマスコミ、ネットの騒ぎ方は異常ですね。

いろんなイベントには当事者勿論、沢山の裏方の方々が一生懸命成功させようと動いていること、物事には見えないことがたくさんあることを、子供達には教えていかなければならないと思いますね。
相愛卒業生くみこ
夜中にお邪魔します
全く同感!その通り!
私の家にピアノを習いに来てくれている人で、
ひとりの大人の方が『先生はどう思われます?酷い話ですよね、世界の~と言われて調子に乗ってますよね。』と、レッスン開始の一言めがこれでした。私はこの人に何を教えてきたのだろうと残念に思いました。このブログを読ませてやろうと思います・・・・(笑)
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