〜かたることばが歌になる風になる〜

歌えるピアノ弾き?

歌うことが好きだった今年88歳になる母が、女学校で歌ったという文部省唱歌「我は海の子」のニ重唱の、低音部。譜面はなく母は耳コピーで、そのメロディーを小学生だった私も覚えて、母とお互いに上下入れ替わったりしながらデュエットをよくした。

私が最初にピアノの手ほどきを受けたの は声楽出身の先生で、ソルフェージュ(正確な音程を学んだり、聴音のレッスン)も習った。学校の歌のテストで歌う曲もレッスンして頂いたりした。

中学2年生の時、ピアノ発表会で、同門の1年後輩とフォスターの「夢路より」をデュエットした。
女子も変声期はあるようで、私はこの頃非常に声が出にくく、ソプラノのメロディーを絞り出すように苦しそうに歌っていて、真面目くさった表情で舞台に出てきて一生懸命歌う私を、妹はなんだか滑稽に思えて笑いだしたい気持ちで聴いたと言う。小学生の子供の感覚ではないなぁと改めて思う。
小藪を好きだという姪っ子の見た目とのギャップは、この母親の遺伝子にあるのかと思う。

私は後にも先にも、中学生のこの時1度だけ人前で後輩とデュエットしたが、大学では音楽に関係しないクラブに入ろうと思っていたのに合唱部に入り、そのことが「女声合唱団風」へと繋がって、そのまた繋がりで図らずも「花座」のソプラノで歌っている。

今年になってほそみっちゃんから、彼女の同級生が主催する3月にあるミニコンサートで、デュエットしようと誘われて歌う羽目になった。

曲は「風」でも歌った武満徹の「小さな空」と、世田谷歌の広場で歌われた、世田谷在住で昨年9月に90いくつかで亡くなった、河合幸男さんという詩人の詩に林光さんが作った「小さな恋」
木下牧子の「愛する歌」という合唱曲に入っている「ひばり」(やなせたかし 詩)の3曲。

『ひばり』
ちいさな ちいさなひばりにも
大きなのぞみがむねにある
ひるの月までのぼうろうと
ひばりは夢中でまいあがる

ちいさなちいさなひばりだが
大きなのぞみをすてないで
月をめざしてはばたいた
ひばりは必死ではばたいた

ちいさなちいさなひばりにも
とうとうさいごのときがきた
空のはてまでのぼれたが
ひばりはそこで死んだのさ

耳をすまして聞いてると
なんにもみえない青空に
陽気なひばりの歌がきこえる
死んだひばりの歌がきこえる

この曲集に収められているやなせたかしさんのどの詩も、暖かい色と悲しみの色がにじんでいる。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事