中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

またまたオープン それは意外な店だった

2008年06月28日 | 中華街メモ

 この写真は昨夜の関帝廟通り。もう9時半を過ぎていたので、ほとんどの店はシャッターを下ろしていたのだが、この一画だけがやけに明るく、しかも祝いの花がたくさん並んでいた。

 〔ええ~っ!? こんなところに突然、新しい店がオープン?〕

 いままで工事の気配もなかったところに、忽然と中華料理店が現れたのか? それとも仕事のし過ぎによる眼の錯覚なのか?
 不思議な光景を見て、私は「千と千尋の神隠し」でお父さんお母さんが豚になる原因となったあの店を連想してしまった。 

 でも、近づいてよくよく見れば、な~んだ、花屋の「あおき」じゃないですか。ここがオープンしたのではなく、どこか他で新しく店ができるため、こんな夜遅くまで必死に祝い花を作っているところだったのだ。
 作業中のおじさんが手を休めたところで聞いてみた。

 「どこか、新しい店ができるんですか」
 「うん」

 私は次の言葉を待った。普通なら○×通りに「ほにゃらら飯店」というのができるんだよ、というような情報をいただけるのだが、いくら待っていても次の言葉は出ず、忙しそうなそぶりで再び作業に戻っていってしまった。
 最後の追い込みのときに、くだらない質問を投げかけた当方がいけないのだと反省。まあ、いずれ分かるだろうと思い市場通りへと向かう。


 すると通りの中ほどで、こんな店を発見!
 「白鳳」じゃないか!
 香港路にある、あの「白鳳」の新館のようだ。ちょうどお店の女性従業員が表に出てきたので聞いてみた。

 「気がつかなかったけど、いつオープンしたんですか」
 「まだで~す。明日オープンで~す。ぜひ、いらしてくださいね~
 「は~い

 
 ここは究極の肉まん「雅秀殿」のあったところ。最近はずっと工事をしていたので、新しい中華料理店ができるんだろうなぁと思っていたら、なんと「白鳳」の拡大進出だったんだね。
 来週のランチは、ここで決まりだ。


 大通りに出ると、元「中華楼」跡にも新しい店ができていた。かなり大掛かりにやっていたので、改修工事はまだまだ続くんだろうと思っていたら、予想よりも早く完了し、すでに新規開店していたのだった。
 さて、今度はどんなお店なのかなあぁ~


 ああああああああああああああああ~~~~アッと驚く為五郎~♪とは、このことだ。
 市場通りの「龍門」が新館を出したのだっ! とうとう中華街大通りへ進出だっ! 中華街探偵団といえども、毎日、すべての〈通り・路地〉を歩いているわけではない。2,3日くらい見ない〈通り〉もある。それが、これだったんだ。
 つい最近、オープンしたようである。来週はここも行かなくちゃぁ。

 それにしても同経営、同系列の開店が続くなぁ…。
 昨晩、偶然見かけた新規オープンの「白鳳」、「龍門」がそうだし、最近では北門通りに開店した「錦臨門」が「福満園」の系列だ。
 上海路では「廣翔記」がすぐ近くの「天山閣」跡に「廣翔記四川館」をオープンさせている。
 大通りに目を移すと、南門通りシルクロードに開店した「金龍飯店」が最近、こちらにも進出してきた。しかも、この店は本須さんが発見したように「龍江飯店」と同系列のようでもある。
 
 他にも未確認ではあるが、同一経営、同系列であるという情報をいただいている。さらには、「ほにゃらら飯店」の料理長が独立しての新規開店とか、あるいは「めたぼ飯店」から暖簾分けしてといった話も、結構たくさんある。
 寡占化が進んでいると言ったら無理があるかもしれないが、最近の開店ラッシュをよくよく観察すると、全くの新規参入はそれほど多くないのではないかという気がしてくる。


 さて、こちらは北門通りの「均昌閣水龍宮館」跡。この写真を撮影したのは結構前なので、今ではかなり解体されている。
 壁には「なんとかという会社」の管理地である旨の掲示が出ていたので、残念だが再び「均昌閣」になることはないのだろう。いい雰囲気だったのになぁ…。
 

 香港路の「山水苑」。ここでも工事が始まった。これは改修工事なのか、店が替わるのかは不明。
 ほかにも福建路の「広州飯店」跡は更地になっており、おそらくここにも店ができるものと思われる。さらに「金陵酒家」跡、「順海閣新館」跡といった大御所も続く。
 
 『街は生きている』という言葉がある。中華街ほどこの言葉がピッタリな所はないだろう。昨今、全国各地で「シャッター商店街の再生」が話題を集めているが、ここ横浜中華街では、一度閉まったシャッターでも、早ければ数か月後、遅くとも数年以内には再び開くのだ。
 まだまだ新陳代謝がある。人間の身体にたとえれば、年齢的には“いいおじさん”なのに筋肉や運動能力は20代という私のようではないか。


 これはオマケ情報。
 麻婆豆腐の「辣」で、日替わりランチを提供し始めた。1000円という強気の価格設定、“自称世界一”という奥ゆかしさ、まだ実食してはいないのだが、きっと美味しいランチが食べられるであろうことを期待している。
 

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2 コメント

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福建パワー (すぎちゃん)
2008-06-28 23:56:50
新興福建パワー恐るべし!ですね。

数年前、石川町の「ラーメン屋」福満園の、酸筍を入れた豚肉と海苔のスープがうまい・・・、牡蠣のお好み焼きがいい・・・、赤麹を使った豚肉炒めがグッド・・・等といっていたら、あれよあれよという間に福建料理が中華街を席巻しましたね・・・

その陰で老舗はどんどん閉店し・・・

本当にどうなっていくんだろう・・・?
返信する
老舗 (管理人)
2008-06-29 08:01:10
◇老舗という基礎体力だけでは、なかなか維持できなくなってきているのかな。
返信する

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