連休の“ど真ん中”でも６８０円ランチをやっていた ～「杜記別館」～

この連休を利用して、学生時代の友人が名古屋から出てきた。前回、横浜に来たのが１５年前なので、伊勢佐木町、大桟橋、みなとみらい２１地区など、見るものすべてが目新しく感じたようである。もちろん中華街もだ。 　この日は３連休の“ど真ん中”、しかも美食節の最中とあり、中華街は予想どおりメチャ混み。友人は街の様変わりに驚いていたが、普段は平日中華しか行かない私も、連休中の人出にビックリ。二人して腰を抜かしてしまった。 　さて、どこで昼飯を食べようかと彷徨っているうちに、時間はどんどん過ぎて、あっという間に２時半になってしまった。諦めかけて中山路を通ると、「杜記別館」が路上に出している黒板に、ランチメニューが書いてあるではないか。しかも、値段は６８０円。平日価格だと５８０円、６８０円、８５０円と３階級あるのだが、そのミドル級と同じだ。 　さっそく飛び込む。 　冒頭の写真は、そのなかの一つ「魚香肉絲」。豚肉の細切り、タケノコ、ワケギが、魚醤か何かを使って味付けされ、唐辛子やニンニク・生姜などで炒められていた。初めて食べる料理で結構辛いのだが、なかなか美味しい。 　家に帰ってからインターネットで調べたら、こんなことが書いてあった。魚は使っていないのだという。 　まあ、それにしても、ここ「杜記別館」は好きな店だなあ。こんな日に平日価格でランチを提供しているし、カウンター席は禁煙だし、小姐は親切だし、 　食後の杏仁豆腐も美味しいし。 　 この日の行列観測　カッコ内は外に並んでいる人数 【14時～15時】 萬来亭(25) 新天地(25) 梅蘭市場通り店(60) 清風楼(20) まるた小屋(20) 聚英(3) 三和楼(15) 紅棉(12) 秀味園(10) 雅秀殿(20) 天外天の肉まん部門(12) 山下町公園の大阪やき三太(0) 山下町公園で休む人(100) 梅蘭酒家(22) 鳳林(9) 和菓子の田中家(0) 接筵(15) 招福門(70) 明華(0) 王興記(0) 皇朝南門通り店(20) 華正楼玄関前で肉まんを立ち食いする人(30) 白楽天(0) 謝甜記(20) 菜香新館の店内で待つ人(20) 百八十六番(0) 廣翔記四川館(6) 廣翔記(4) 謝甜記２号館(40) 酔鳳(6) 富貴楼(0) 大中華(0) 天々好(0) ラーメン福福の店内(0) 江戸清(12)店内は身動きできないほどミッチリ はっとり(12) 珠江飯店(0) 鳳城酒家(2) 状元郷(2) 大海飯店(5) 酔楼別館(0) 宝福楼(8) 白鳳市場通り店(4) 翠香園(0) 菜香(20) 景徳鎮(12) 蓮香園市場通り店(6) 翠亨邨茶寮(4) 金陵(0) 香港路の江戸清(30) 香港路の皇朝(40) 大福林(0) 謝謝(0) 上海飯店(0) 許厨房(0) 保昌(0) 頂好(5) 梅蘭(50) 龍華楼(0) 新福記(0) 隆昌園(6) 杜記別館(0) 獅門酒楼(0) 肉まんの西遊記(30) 安楽園(0) 萬珍楼(0) 大珍楼(0)１階は無人 辣(0)１５時の時点で休憩中！ 国賓菜館(0) 【20時頃】 大珍楼の１階は満席 保昌(16) 東新飯店(8) 梅蘭(35) 牡丹園(11) 東光飯店別館(0) 明蘭餐庁(0) 揚州酒家(0) 海員閣(25) 安記(5) 白鳳(0) 山東(50) ここで先頭の人にインタビュー。 「１時間待ちだったよ」と。 慶華飯店(0) 広東(0) 萬珍楼点心舗(0) ミスターネイビー(0) 揚州麺房(0) 福満園新館(0) 吉兆(15) 青葉(0) 桃源邨(0) 謝甜記(23) 華正楼(0) 栄楽園(0) 　こんなに人出が多いと、その群集にいろいろなものを見せたがる人も登場する。横浜から東京あたりで有名な金魚おじさん。この日は自転車に乗って周回していた。 　えっ？　金魚おじさんを知らないって？ 　別名「帽子おじさん」とも言われているようだが、帽子に本物の金魚鉢を取り付けているので「金魚おじさん」のほうがピッタリ。本名は宮間英二郎さんという。 　カメラを向ける間もなく、あっという間に通り過ぎていってしまった。 　他にもいろいろな人を見かけたが、いちばん傑作だったのは「富筵」のドアボーイ。３人連れのお客さんが店の前に立つか立たないかという瞬間、中からドアを開けて「いらっしゃいませ～、どうぞっ！」と３人を招き入れた男は、 　なんと！ 　あの横浜味覚王ではないか！ 　この人の顔写真入りの広告が、中華街のあちこちの店頭に掲げられていることは、週末中華の教授が書いておられるので、そちらも参考にしてほしい。 　それにしても、味覚王はここの従業員になったのか？　あるいは、ここで本人が宣伝する契約なのか？　それとも…あれか…？ 　ほとんど平日の中華街しかしらない探偵団だったのだが、今回は友人が連休を利用して名古屋から出てきたおかげで、街のおもしろい状況を拝見させていただくことができた。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒