シルクセンターの前、大さん橋(大桟橋)への入り口にあたる部分に、変則的な交差点がある。道路が直角に交わっていないため複雑な形になっているのだが、そのおかげでかなり広々としたスペースがあって、ここに「開港広場」が造られている。 すぐ近くにはペリーが上陸したという地点があり、広場の隣には旧イギリス領事館を利用した開港資料館もある。 また、この場所で日米和親条約が締結されたことを記念するための碑も建っている。 そんな横浜開港の記憶をとどめるのが、この「開港広場」なのである。 だから、道路の付属物だって既製品のつまらない構造物ではなく、波止場をイメージさせるちょっとオシャレなものが、ワンポイントで使われていたりする。 冒頭の写真は、舫つなぎを再利用した車除け。ありきたりのポールではないのが嬉しい。もしかしたら、マドロスパイプをくわえた石原裕次郎が、ここに片足を乗せていたかもしれないのだ。 広場の向かい側には、こんな素敵な古いビルが残っていて、中には横浜貿易協会やレストラン「スカンディア」なんて港町らしい組織や店が入っている。 ここは横浜の風景の中で、私がかなり気に入っている場所のひとつなのだが、ある日、市役所の役人がとんでもないことをしてしまった! 何だか、分かりますか? 開港広場と道路を隔てているガードパイプをご覧いただきたい。 別にどうって言うことない? そう、どうって言うことのない普通のパイプだから困っちゃうのだ。 この広場を囲むようにして立てられているパイプフェンスには、少し前まではこんなデザインが施されていたのだよ。 これがずっと繋がっているとくどいのだが、ほんの2,3箇所だけのワンポイント装飾というのが、オシャレな雰囲気を演出していた。 このデザインは「土木学会誌」でも取り上げられたことがあるという。やはりプロの間でも話題を呼んだのであろう。 それが最近、こんな姿に! 誰がこんな無粋な形にしたのか。 イカリが無くなって、私は怒りがこみ上げているぞッ! いつだったか、この辺一帯で下水道かなんかの工事をしていたのを記憶している。おそらくあのときに、このパイプを全面的に取り替えたのであろう。 心ある昔の技術屋さんが企画したと思われる素敵なデザインを、なんでこんな風に変えてしまったのか。 たしかに既製品で統一したほうが安価に施工できるし、工事の監督もしやすい。安上がりな行政を目指す某市長の指示とは言わないが、その意向を汲んだ役人たちがこのような景観にしてしまったと思われても仕方ない。 ちなみに、横浜とは開港5都市の仲間である新潟市でも、こんなデザインを採用している。 さらに言わせてもらうと、なんだ、この黄色い丸いものはッ! 車の運転手に対して、ここがカーブしていることを注意させるためのものであることは分かる。 それにしても無粋すぎないか! この場所は、横浜にとって原点とも言うべき神聖なエリアなのだぞ。道路の付帯設備にも充分な注意を払ってもらいたいものだ。 少々高くついてもいいから、この場所にふさわしいデザインにしてもらいたいと思う。 ついでに言っておくと、歩車道間に敷かれている小さな縁石は、まだ市電が走っている頃、「西の橋」に敷かれていたものだそうだ。 こんなところで再就職していたんだね。よかった、よかった。 これは、怒りを鎮めるため食べた「大さんばし食堂」の焼き魚ランチ。この日はホッケと、昆布の佃煮ほんの少々(5本くらい!)、それにカブの漬物(小さいのが3枚)、それに味噌汁。これで600円だった。 もう少し佃煮と漬物を増量してくれない? ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ |
そして緑税についでまた増税されたりして。
Y150には100億円以上のお金をつぎ込んでいるようですね。
一過性のイベントに、こんなに使っちゃっていいのでしょうか。
後世に残るもの、箱物ではなく、維持費の余りかからないもの、
そんなことに税金を使ってほしいです。
しかし気の利かないデザイン・・・
誰が決めたのですか?と直接聞きたくなりますね。「これでいいんじゃない」くらいにしか考えていないのかなぁ・・
求む センスが良くて偉い人~
しかも、それが皆さんに選ばれたお人だったり・・・
公共物のセンスの善し悪しは、そのまま市民のセンスの反映だと思うのです。
いいものはいい、と、行政が胸を張って言える時代は遠のいています。
もちろん安閑と何も考えずにやってきた人も多かったからこその現況でもあるのですが・・・
昆布が少ない!!!!!
写真ではモロ写していませんが、驚きの少なさ。
この開港広場周辺に手を付ける役所の人は、
もっと意気に感じて仕事をしてほしいものです。
>公共物のセンスの善し悪しは、そのまま市民のセンスの反映だと思うのです。
そのとおり! それは国についても同じことが言えます。
それにしても、開港広場周辺には、充分気を配ってほしいなぁ。
にやられましたが・・w
冒頭写真のボラート(舫つなぎ)に片足を乗せてあごに手を当てた写真があります・・自分の!
本当にこういうのって残念すぎます。
そして黄色い丸いもの・・う~~ん残念っ!!
注意を促す時はこうなっちゃいますかね~~><
色が好きな私は街を歩いていても、そこの景観をそこねるようなひとりよがりの建物や色合いを見るとかる~く怒りが・・
それにしても怒りを鎮めるために食べた焼き魚ランチにうけちゃいました~~
こういうシャレ気のなる小物はいいよね。それに、フェンスのアン
カーがニコニコ顔しているところもポイント高い。
いま、これを作らせると、けっこういいお値段するだろうから、
「こんなところに無駄金使うな!絶対に許さないぞーっ!」って、
市民団体とか人権屋とかが市庁舎まで押し寄せるんだよ。
早期退職による人員削減と、上司の意向に従わない人間を場違いなところに異動させることで、横浜のあちらこちらで現実に起こっていること、それが「新・象の鼻」であり「イカリのガードパイプ」なのでしょう。もちろん、帝蚕倉庫の開発も「横浜」ではなく「東京」のコピーを展開しています。六本木ヒルズが横浜にあっても誰も喜びません。高いビルはランドマークタワーひとつでたくさんだと思いませんか?中華街が、レイトンハウスやチャイナスクエア、横浜大世界的なビル群に変貌すると考えただけでも恐ろしい。だけど、これが廃ビルになって、キョンシー登場のお化け屋敷になったらと考えると少々ワクワクするね。