6月22日、韓国の脱北者団体が再び北朝鮮に向けてビラの入った風船を飛ばしたそうだ。この報道を見て思い出したのが、太平洋戦争中にアメリカ軍が日本本土にばらまいた「落下傘ニュース」という宣伝ビラ。発行者は米軍マニラ司令部で、1945年3月13日の第1号から8月18日の最終号まで、この間に約6000万枚もばら撒いた。 冒頭の画像はその落下傘ニュース3月31日発行のもの。米軍がセブ島に上陸したことを伝えている。 下の画像は4月7日(土)付けのビラ。「去る日曜日、沖縄西海岸に上陸、直ちに東岸に向かった」と書いてあるから、上陸日は4月1日(日)だったことが分かる。詳しくは本文を読んでいただければと思うが、私の目をひいたのはタイトル下の小さな記事。 「筏利根川を下る」との見出しをつけて、日本軍は運搬船もなくなり、20年ぶりに筏を利用して重要物資を運んだことを伝えている。こんなことまで米軍に把握されていたんだよね。 そういえば戦時改描といって、うその地図を公開していた日本。実在する工場地帯や送電線を消したり、無いはずの湖沼を描いたりしていたのだが、米軍は空撮によって日本本土を丸裸にし、正確な地図を作っていたのだから、負けるのは当たり前だった。 さて、6月23日は沖縄での組織的戦闘が終わった日。毎年、この日を慰霊の日として式典を行っているが、今年はコロナ禍のため縮小して開催されたようだ。 【参考】「沖縄戦デジタルアーカイブ」 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
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