今回は、お仕事関連派生のお話です。
私が広告制作業務をスタートした当初、
①デザイン作業
②写植屋さんに文字組みしてもらう
③版下屋さんに発注
④印刷屋さんに発注(これ以降の初校作業など、今回の話では工程省く)
と、作業工程が分かれていたのですが、
PCが発達して①②③は、今ではすっかりデザイナー一貫が普通になりましたね。
最終発注工程の④印刷屋さん、
フリーに成ってからウン十年(隠したってわかるんですけどね、汗)
デザイン事務所経由のお仕事でしたので、これまでデータ送りで作業終了だったわけなのですが、
去年より、じかにクライアント様から作業依頼の機会をいただき、
どこの印刷屋さんを使えばいいの?とひたすら、?、な日々💦
前回のデザイナーさんと同じクオリティの上がりをご希望でしたが、
ご提示いただいた発注痕跡情報は、既存の名刺&カードと、金額。それを元に捜索開始。
まずは、紙。そして、インクの盛りと、反射具合、網点の密度。
ルーペで穴があきそうなほどチェック。
そこから、総合判断で見本帳を取り寄せた印刷屋さんがこちら。
(光の加減で、色飛び&敬称抜きご了承お願いいたします。)
左から(写真並びで)
グラフィック Vanfu 東京カラー
プリントパック WAVE ラクスル
ビスタ アドプリント
(こちらでVanfuと、WAVE、ビスタ、グラフィックは、若干割高です。)
白のマットコート一つにしても、
メーカーによって、赤っぽかったり青っぽかったり、全然違うんですよね。
紙に焦点を当てて選んだ会社は、「プリントパック、ラクスル」。
仕上がり早いです!何より、安いです!びっくりですよ。
(かなり頑張って安くしてくれてるんだと思います。
むしろ、オフセットでなぜこのお値段でいけるのか@@)
写真がわかりづらくてすみません(参考になるような撮影ができなくて)
同じ色指定でしたが、上がりが全然違います。
ラクスル(左/オンデマンド)は濃色が白っぽく、文字は、細い傾向。
所により、若干の文字潰れあり(指定限界の文字より小さいので、ラクスルが限界に挑戦してくれてます)
プリントパック(右/オフセット)は、想定していた色気に近い。
けれど濃色になんとなくモアレを感じる。
(文字はツブレ防止に、左の8より0.01太らせています)
比べると、網点の密度が違います。(印刷法の違いの影響かと)
ロットに寄って、仕上がりも全然違うとは思うのですが、
先方のご希望から判断し、濃色の仕上がり部分を優先に、自主再考。
ちなみに、
他所の取引事務所では、ターポリンなどの大きな媒体も、プリントパックを利用しており、
この作業前に、フライヤーでプリントパックを使用したところ、とても綺麗な上がり。ただ、届いたときに、商品の四隅が反れ上がっていたのが、ちょっと気になったかな。
ラクスルもとても早く、現在受注作業で、封筒印刷などで利用しています。
私がプライベートで使うなら、両社とも十二分な品質です。
結局決まったところが、
ショップカードは、WAVEの金藤180kg(オフセット)
名刺は、Vanfuのマットコート220kg(オンデマンド/220kgがオンデマンドのみだった為)
どちらも美しい仕上がり。
こちら2社の、印刷法が違いますが、今回の仕上がり満足度に、差はないです。
WAVEは、秋葉原支店に直接出向いたの際、親身なご回答をいただき、非常に助かりました。(予定発送日より、出来上がりが早いときは、送ってくれます)
Vanfuは、サイトで即チャット対応、見本帳が届くのが一番早かったです。
今回テスト含めて使用したのは、
プリントパック、ラクスル、WAVE、Vanfu でした。
他にも、品質・金額的に優れた会社がたくさんあると思いますが、
印刷会社選びでお困りの際に、ご参考の一つとしていただけましたら幸いです。