ガラスの里からは、諏訪湖と湖岸道路は山並みに沿うように北西方向に向かって伸びます。すぐ高台に中央道の諏訪湖サービスエリアが見えます。さらに進むと湖岸道路のまっすぐ先の小高い丘の上にうっそうとした木立が見えます。小坂観音院です。
(湖に迫るような高台に小坂観音院はあります)
(観音院に行くまでの間に、ガラスの里からの1km地点があります)
(味澤製紙の工場を過ぎて旧道に入ると、看板が案内してくれます)
(小坂観音院の山門 この先に樹齢700年を超えるサワラの並木が続きます)
小坂観音院は武田信玄公の側室で武田勝頼公の実母、諏訪御料人が25歳で夭折するまでの生涯を過ごした所で、信玄公も通い詰めた歴史の舞台です。このお姫様は数年前のNHK大河ドラマ「風林火山」では「由布姫」として、またさらに遡った大河ドラマ「武田信玄」では「湖衣姫」として登場しました。湖を望む丘の上にひっそりと佇む境内には、本堂と諏訪御料人の供養塔があります。また、ここから眺める諏訪湖の景色は特にお薦めです。喧騒を感じさせない昔と変わらぬ風光が残っているからです。
伝説では、上洛の途上で亡くなった信玄公の亡骸が、遺言により観音院沖の諏訪湖に石棺ごと沈められたと言われています。この景色を見るとそのような歴史ロマンが生まれるのもうなずけます。
(諏訪湖を眼下にながめる本堂)
(諏訪御料人の供養塔)
(観音院から見る諏訪湖の眺め)
(この沖合に信玄公の棺が沈められている?)
(観音院からガラスの里、八ヶ岳方面を眺める)
※小坂観音院…くらすわから6㎞ 徒歩72分 車14分