毎年恒例の正月旅行、今回はごくごく近場、奈良の吉野へ行ってまいりました。
「朝ぼらけ有明の月とみるまでに吉野の里にふれる白雪」
百人一首にも登場する吉野は桜と紅葉の名所。
特に桜の時期は素晴らしいそうなのですが、山深い所なので時期が遅いらしく、何度かトライしたものの満開の桜はまだ見たことがありません。
いつかきっと・・・と思っていたけれど、まさか正月に行くことになるとは・・・。
こんな時期に行ってもなんにもないじゃ~ん、と思っていたら、これがなかなかどうして、冬も素敵な所でした。
え~、まずは吉野名産の葛で作られた葛餅。
旅館に到着した時に囲炉裏の前で出してくれたものです。
もちもちした葛の食感ときな粉がよく合っていてGOOD!
お茶は桜茶で、ほんのり桜の香りがしました。
チェックインだけ済ませた後、修験道の総本山である金峯山寺、蔵王堂へ。
神社仏閣に何の興味もなかった私でさえ「あっ」と声をあげてしまうほどの素晴らしいお寺です。
中にはものすごく太い自然木の柱が立ち並び、古い木が持つ温かさと厳しさが身にせまって来るような感じ。
お堂から見た塔がとっても吉野らしい風景。
落ち着いていて無駄のない雰囲気の町です。
夕闇が迫っていて写真が暗いのが残念・・・。
仁王門。迫力あります。吉野へ来る魔物はみんなやっつけてやるぞ~。
お正月で店が閉まっているかと思いきや、意外にほとんどのお店が開いていて、みたらし団子や柿の葉寿司をゲット。
旅館では「もう無理、これ以上食べたら死ぬ」というくらいたらふく食べ、ゆっくりと露天風呂につかって夢心地。
露天風呂は熱めのお湯と外の寒さのギャップがものすごく気持ち良かったです。
はあ、最高~♪
で、2日目。
「奥千本」の金峰神社まで足を伸ばしてみると、そこは氷の世界。
きつい坂と急カーブの道が完全にかちこちに凍っていました。
スタッドレスタイヤを履いてはいるものの、怖かった~。
そして、今回一番気に入ったのが「水分神社」(みくまりじんじゃ)。
桃山時代の建築だそうですが、とにかく美しい。
こじんまりした建物なのにとても心に響いてきました。
寒くなければいつまでも見ていたい感じ。
水分神社の中から門を見たところ。
ちょうど日が差してきて、お正月らしい清清しい雰囲気でした。
外から見た鳥居と門。
家から2時間ほどの近場でこんなに素敵なところがあるとは思ってもみませんでした。
また桜の時期に再トライしようっと。