cobady的創作生活

オリジナルで製作したテディベア(ぬいぐるみ)と
教室で誕生した生徒さんの作品をご紹介しています。

実家の椿

2009-03-21 00:02:25 | ある日の出来事
実家の庭の椿が満開だったので、携帯で写真を撮ってきました。

今の実家は、もともと祖父母が住んでいた土地に建てた2世帯住宅。

残念ながら祖父は 一緒に住み始めてから5年ほどで他界してしまいましたが、

今でも庭には祖父の思い出の椿の木が何本か残っていて

毎年この時期にはきれいな花を咲かせてくれます。

実は 私の祖父は 椿の研究者でした。

その道では名の通った人で、保育社から何冊か本も出版していますし、

彼が開発したり命名した椿の品種もあったりします。

椿というのは種から育てるよりも、接木をした方がうまく育ち、

よい花をつけます。

晩年、手が思うようには動かなくなった彼の代わりに接木をしたのが、

家族の中で一番手先が器用だった(自分で言うなよ!!)私でした。

その頃は 全くと言っていいほど植物に興味はなかったけれど、

接木の作業は楽しかった。

そして、作業が終わった後、祖父と一緒にお茶を飲んでお菓子を食べるのが

何よりも楽しみで(笑)

夏には二人で喫茶店にカキ氷を食べに行ったりもしたなあ。

いい思い出です。



椿というと、紅白のちょっと寂しげな花を思い出す人が多いと思いますが、

実際はかなり色々な品種があって、大きく派手な花もたくさんあります。

これもけっこう大きい部類の花です。



こちらは薄いピンクの可憐な花。



はっきり憶えていませんが、多分中国の椿だったと思います。

中国への調査旅行(?)で私が穂を持ち帰ったような気が・・・。


祖父が亡くなって、庭の椿のほとんどは大学に寄付してしまったので

今は数えるほどしか残っていませんが、昔はここ、まさに椿屋敷でした。

2階建ての温室まであって、子供の頃はそこで遊ぶのが楽しかったものです。

もうすぐ祖父の13回忌。

私、不信心な人間ですが、想う心はいつも胸に。

コメント (4)
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