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南足柄方面から足柄峠に登る際には拠点と呼べるような場所に建っている地蔵堂。
すぐ近くにはバス停もあるし、わりと多くのクルマが停められる駐車場もある。僕らが足柄峠を目指すときにも、ここからスタートしました。
足柄古道を通じて東から西へ向かう人にとっては、ここは足柄之坂の入り口であると同時に東のおわりの地であったはずで、古代でも、中世でも、大きな意味を持つ通過ポイントだったのではないか?と思います。
この地蔵堂の正面脇に、馬頭観音碑が建てられています。
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石肌がもともと荒れている上に、字体も鷹揚なのでうまく読み取れないのですけど、碑文の主なところは「鬼鹿毛馬頭尊」と書いてあるようです。
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地蔵堂そのものは鎌倉時代後期の木彫のお地蔵様をお祀りしていて、だいたいその頃からこの地に建ち続けているそうなのですが、足柄古道沿いに「鬼鹿毛」の名前を見つけるには必然性があって、小栗判官が三河に落ちのびる際にここを通った、とする話に由来しています。
足柄之坂を越えていくと、もう一方の足柄である小山にたどり着きますが、そこには小栗判官助重の開基とする円通寺があります。
説経節とは別の小栗判官・照手姫を巡るストーリーが足柄古道沿いにも残されているのです。
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すぐ近くにはバス停もあるし、わりと多くのクルマが停められる駐車場もある。僕らが足柄峠を目指すときにも、ここからスタートしました。
足柄古道を通じて東から西へ向かう人にとっては、ここは足柄之坂の入り口であると同時に東のおわりの地であったはずで、古代でも、中世でも、大きな意味を持つ通過ポイントだったのではないか?と思います。
この地蔵堂の正面脇に、馬頭観音碑が建てられています。
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石肌がもともと荒れている上に、字体も鷹揚なのでうまく読み取れないのですけど、碑文の主なところは「鬼鹿毛馬頭尊」と書いてあるようです。
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地蔵堂そのものは鎌倉時代後期の木彫のお地蔵様をお祀りしていて、だいたいその頃からこの地に建ち続けているそうなのですが、足柄古道沿いに「鬼鹿毛」の名前を見つけるには必然性があって、小栗判官が三河に落ちのびる際にここを通った、とする話に由来しています。
足柄之坂を越えていくと、もう一方の足柄である小山にたどり着きますが、そこには小栗判官助重の開基とする円通寺があります。
説経節とは別の小栗判官・照手姫を巡るストーリーが足柄古道沿いにも残されているのです。
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