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1. ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
2. シェーンベルク:3つのピアノ曲 作品11
3. クルシェネク:ピアノ・ソナタ第3番 作品92の4
録音:1958年7月1日(1、3)、
1958年6月30日&7月1日(2)
ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
シェーンベルクやヴェーベルンはどういうわけかあまり聴く気になれない。
ついでに言ってしまうと、マーラーも苦手。
友だちがマーラーにどっぷりはまっていて、しかもある種の強制が働いて、
「僕も聴かなくちゃ」と一生懸命に聴いた時期があるのだけど、
どうにも身体の方が受け付けないようでして。
音楽的に理解できる部分はあるのだけど、ずっと聴いていると調子が狂う。
ひどい時には本当に体調を崩す。。。
ヴェーベルンはLPで全集も持っていたりするのだけど。。。
シェーンベルクについては拒絶反応がこのごろは顕著になってきている。
若い頃に聴いていてもどうということはなかった。。。それどころか!
ものすごく惚れ込んで何度となく繰り返し聴いていた曲もあったはずなのに。
何度も繰り返し聴いてきたはずの音源を聴き終えて、
毎回、不機嫌になっている自分に気付いてしまって。。。
なにゆえに?!と自分でも驚いた。
実を言うとこれにはもう自分なりの結論が出ているのだけど、
これ以上、思い出と自分を傷つけるに忍びなく、以来、意識的に敬遠している。
「思い出はぞんざいに扱うべからず」とは、グールドが言っていたことでもある。
そういう中にあって、アルバン・ベルクはまったく別の位置づけにある。
個人的趣味、と言い切れるものかどうかはわからないけど、ベルクの音楽には共感がある。
とりわけ、グールドによるベルクのピアノ・ソナタは、僕の中では別格の扱い。