りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

躑躅ヶ崎館

2011-10-05 13:48:39 |  日 記 

ご挨拶はしっかりしておきました。
それにしても参拝客に外国の方が多いのには驚きました。意外だったのです。
詳しくはわからなかったけど、英語はもちろん、東南アジア系?とおぼしき発音が聞こえたような。。。武田信玄公のお名前も海外では意外と知られていたりするのでしょうか?
なんだかみんな楽しそうだったのはよかったな。
信玄公には、たしかに「これぞ戦国武将!」っていえるイメージ、ありますよね。

このごろでは日本に詳しい海外の方々ってなんだかとっても多くなってきたような気がします。テレビで見るような「日本人よりも日本語が上手な人」って、もう珍しくなくなってきたような。。。これって、かなりいい傾向です。
個人的に思い出すニッポンラブなオジさんがいます。日本語は全然しゃべれないんだけど、日本マニアっていうポーランド系ドイツ人。ムーさん(ムザレウスキーさんの略)というのだけど、彼は三船敏郎が大好きで「ショーグン」っていう映画にはまって以来、とにかく日本のことが気になっちゃうらしい。。。「将軍」かぁ。。。せっかく三船敏郎が好きになったんなら、黒澤監督の時代物くらいは全部制覇してほしいと伝えたけど、その後ちゃんと観てくれたのかなぁ?
歌舞伎座を教えてあげたら、ムーさんはひとりでさっさと出かけていって、猛烈に感動してた。それを話したいからって日本酒で一杯、っていうのにだいぶつきあわされたのだけど、日本がいかに素晴らしいか、ムーさんはひたすら語ってくれました。ああいうの、うれしいんだけど、ちょっと気恥ずかしい。。。なんでかな?また会うことがあったら、今度は能楽堂に連れて行ってあげたいな。





黒澤明監督作品と言えば、甲府なら即座に「影武者」が思い出されます。
黒澤映画を観ていると、細かい小道具などはすごい精緻な時代考証に基づいているように見えるのですけど、建物なんかは「ええ!こんなにでっかいかぁ?」って思えるほど、やたら大きい。あれってやっぱりデフォルメをきつくしてあるのか?見せ方の工夫なのか?黒澤的画像表現が優先されているんだろうなぁって思うのだけど、そこで時代考証や実際のスケールを優先的に反映させたら、ああいう画面にはならないんじゃないかと。
「影武者」で描かれている「館」は間違いなくここ「躑躅ヶ崎館」のはずなんですが、思い出す限り、映画の「館」を満たしている雰囲気や取り囲んでいる風景は、こことはまったくの別物。似てもいません。黒澤映画の風景なんですね。



神社とは空堀をはさんで別の区画にある館跡。
ここでは、現在発掘作業中のようです。
歴史の上では間違いなくメジャーといえる武田氏由来の遺跡についても、まだ分かっていないことってたくさんあるんだろな。









館跡を北へとぬけると、気持ちよい空間が広がっています。
お屋形様の散歩道、なんてちょっとカッコいい名前が付けられていたりする。
僕らもお散歩してきました。

土の色が違うんですよね。
関東ローム層で知られる赤土の風景が自然な僕らには、甲府の土はたぶん地元の人がそう思う以上に黄色く見えます。


美女谷の照手姫
リニア実験線
釈迦堂遺跡博物館
武田神社の狛犬







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