Journal de Cochon d'inde ♪こうそん日記♪

2013年10月1日に、娘の誕生日プレゼントとして我が家に来た、可愛すぎるモルモットのこうそん(♀)の日記です。

娘の意見、そしてこうそんの検査をするかどうかについて

2017-12-31 16:50:22 | こうそんと家族
(お断り)
モルモットへの検査や手術をするか、の、難しい問題についてです。
正解はないですし、あえて言えば正解というのは、飼い主さんがモルちゃんに寄り添って一生懸命考え、一生懸命モルちゃんと一日でも長く一緒にいられるように頑張る、そのことに尽きると思います。

下に書いてあることには、違和感がある方もいらっしゃると思いますが、それぞれの状況があり、それぞれ答えがあるのだと思います。

手術が悪、ということは全くありませんし、そうは思いません。状況が状況でしたら、私も迷いなく手術に踏み切るはずです。
ここでは、「こうそんの場合」「私が住むところでの、医療の状況」の中での意見として記しています。
こうそんの場合の参考として、そして娘(13歳)の、こうそんの場合への一意見として、お読みください。


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(こうそんの状況)
10月中旬に出た血尿。12月の中旬に再度確認されたため、病院に行く。

エコー検査したところ、膀胱にポリープがあり、それが血尿の原因であるだろうことが、26日(火)のエコー検査で確認された。
ポリープの正体(ポリープ・腫瘍(良性、または悪性))は、細胞診をしないと分からない。細胞診を希望の場合は、車で片道2時間(電車の場合2時間半~3時間くらいになります)のところにある病院まで行かなければならない。
細胞診の結果、腫瘍(良性)の場合は切除手術ができる。が、切除=腫瘍の周りも切ることになる。モルモットの膀胱の小さなサイズから考えると、難しい手術となる。医師の意見は、これが犬なら細胞診と手術を勧めるけれど、モルモットなので、経過観察が一番いいと思うとのことだった。




先日、娘とこうそんの件についてじっくり話し合う機会がもてた。
確か、12月27日(水曜日)の夕方だ。

隠れ家の外に出ていたこうそんを、なでなで。その時に、「このしぐさをしたら、次に来るのはこの辺り(胴体の、白と茶色の縁の所)を口で手入れするから、先に掻いているよ~」と言っていた。
言われてみれば、確かにそう。でも、私はたくさんお世話をして、よく見ているようであまり見ていない(とほほ)。

そういえば、と、思い出した。

こうそんと出会ったお店に娘と1~2年前に行った時。動物用のケージがたくさんあったのを見た娘が、こうそんの声で(時々、娘はこうそんの言葉を、私にもわかるように翻訳してくれます)「ねえねえ!ケージが小さいから大きいのにしてよ!大きいのを希望!!」と言った。その時は、お金が・・・置き場所が・・・今のケージはどうするの?とか、大人の事情が頭を駆け巡り、一応見たけれど、こうそんのケージのサイズもイマイチよく分かっていなかったので、今度にしよう、と言って終わった。

そして、今年の10月末に、獣医さんにこうそんのケージが小さいと指摘された。

また、以前、娘が「こうそんの毛皮に小さな黒い点々がある」と言い出した。足の辺りの毛皮に、確かに点々がある。
虫じゃないの?よく掻いているよ」と言う。そのため、半信半疑ではあったけれど、虫よけのオイルを(ごくごく少量、化学物質は入っていない物)を背中にちょっと置くと、そのうち治った。
後日、モルモットの毛皮につく虫、で調べたところ、やはりこの黒い点々は虫とのことだった。中には、これで獣医さんのところに行く人もいるらしい。。。

抱っこなどたくさんしているのに、私は肝心なところが全然目に入っていない。大ざっぱなのだ。

細かいことを挙げていればきりがないが、娘は、見ていないようでこうそんをよく見て、そしてこうそんの気持ちをよく理解している。

それを娘に伝えた。娘は「え~?そう??」と言っていたが、納得できる部分はあったようだ。
「こうそんのことをよく分かっているから、今回のこともAはどう思うか、聞きたいんだよ」というと「ああ!!!」と、心から納得してくれた。

「私の意見が正しいかどうかは分からないけれど」と前置きしながら。

「私だったら、こうそんには検査も(できるとしても)手術も、しない」と、キッパリ言い切った。続けて「しないことにより、もしかして長く生きられないとしても、このままの方がこうそんは幸せだ」と言う。手術についての余分な知識はないのに、モルモットへの手術のリスクの高さは十二分に理解していて「手術なんて、痛いし怖いよきっと。手術中にどうかなっちゃうかもしれないし、もしその時大丈夫でも、その後痛くてだめかもしれない。怖くて痛い思いをさせてそうなっちゃうよりは、今のままのほうがいいはず。トラウマになるかもしれないし、あとあとも恐怖を思い出すかもしれない。可哀想だ」という。

経過観察としても、血尿が確認されるたびに病院には行かなければいけない。今回の間隔で見れば、2カ月に一度となる。そのたびに、抗生剤の投与と、エコー検査も必要になると言ったら、少し考えたが、「それでも、その方がいい。通院のストレスも、慣れて来ると思う」あと、これは全然私が口にしなかったのに「排尿痛もあるかもしれないけれど、10段階で2くらいに見える。通院や排尿時のストレスや痛みは、検査や手術のそれと比較にならない」と言っていた。「そんな、片道2時間のところに検査だとか、万一手術なんて、こうそんの寿命を縮めるようなものだよ」と言った。

こうそん、このままなら数年生きるかなと聞くと、「生きると思うよ」という。根拠はないのだけれど。。。

昨日(12月30日)まで、何回かその話をした。が、娘の意見は全く変わらない。

私のエゴであることは分かっているが「このままだと、(すみません変な表現です)見殺しにするようで(辛い)」というと、「それは違う。見殺しじゃない。こうそんに痛くて怖い思いをさせずに、このままこうそんが幸せに元気な状態で一日でも長く、という選択だ」と答えてくれた。

昨日、「もし、もしだけれど手術するってことにしたら、Aは何と言う?」と聞いてみた。こたえは「さようなら、こうそん・・・」だった。

以前書いたかもしれないが、医師と話した時に、直感で「このまま、何もしない方がこうそんは何年も生きてくれる。どちらにしても、検査も手術もしない方がいいのではないか」と思った。

直感など当てにならないかもしれないけれど、この場合の直感は決して見当外れではないような気がした。

娘ともじっくり話し合ったし。。。

それさえもこうそんの負担になるので、生体検査はやらない方向です。(片道車で2時間、しかも私は行ったことがない街。その上、膀胱内のポリープということは注射で採るとかそういうことだと思いますが、その後また車で帰宅は、こうそんにとって負担以外の何ものでもないと感じています)

今、元気でしっかり食べてくれているし、このまま、ストレスがないように、そして免疫を高めるような形で、毎日一緒に頑張っていこうと思います。免疫力を高めるサプリや、腫瘍が取れたという例もあるサプリも注文するつもりです。

モルモット飼育のベテランの冬子さんも、ご自分がとても大変な時(知らなかったとはいえ、このような時に質問してしまった自分のぶしつけさは本当に反省しています)に、とても親身なメッセージをくれました。「私なら」ということで考えてくださり、モル(こうそん)が元気で、血尿だけ(苦しみなどがない)のなら、やはり検査や手術はなし。可能なら薬を取りに行くだけで、経過観察と言っていました。私は知りませんでしたが、モルモットには「3年の壁」があるようで、3歳を超えられた子は、モルモットの平均寿命を全うできる子が多いとのこと。全身麻酔から醒めない子もいること等も含めて、自分のことのように考えて、アドバイスをくれました。冬子さんに質問した際には私自身の直感や希望は、あえて伝えませんでしたが、やはり「元気なら」「わざわざ、危険な手術をすることはない」ということを、こうそんの年齢も鑑みて、伝えてくれました。でも、どちらにしても、やはり後悔は残りますよ、と、加えてくれました。

一方、私が愛読している某ブログの作者で、ご自分の飼い猫、そして動物一般を非常に愛しているパートナーさんがいる方を通じて、迷惑かとは思いましたが、パートナーのTちゃんの意見を聞いてみたところ、Tちゃんから、とても深く考えてくださったことが伝わるメッセージが届きました。

モルモットの手術の成功率が、ある程度高ければという前提ではありますが、正体を突き止めるために細胞診は受ける。それで、できることなら切除手術も・・・ということでした。排尿痛があるかもしれないし、今だってこうそんはつらい毎日かもしれないという意見でした。モルモットの特性(ストレスに弱い、全身麻酔のリスク、手術のリスク、術後も難しい)は、特に伝えていませんでしたので、「出来ることなら、やった方がいい」ですが、彼が最も言いたいのは「あきらめる(放棄する)な」ということでした。

こうそんの場合は、検査自体も負担になることが多大に考えられますし、その後、(できたとして)手術することになっても、そのリスクさえも高い。ので、やはり検査をすることにはどうしても前向きになれません。が、「とにかく、せいいっぱいやる」という彼の考えに押されて、もう一度病院に行って、検査はどう行うか、手術の成功の見込みはどの程度か、経過観察の場合、長期的に、断続的とはいえ、抗生剤を飲み続けることについてはどうなのかを、納得いくまで質問して、また医師の見解も聞いて来ようと思います。

今のところは、とにかく切らずにポリープをなくす、または進行を遅くすることが目標です。こうそんと、優しい時間を少しでも長く過ごしながら、頑張っていこうと思っています。

A、冬子さん、Tちゃん。こうそんや私の気持ちにも配慮して、色々一緒に考えてくれて、ありがとう。本当に本当に、ありがとう。

こうそんのポリープのことを考えると、正直悲しくて仕方ないですが、乳腺に腫瘍ができたモルちゃん(良性か悪性かは不明)、検査もせず、そのまま経過観察で、2~3年後に老衰で、穏やかに息を引き取った・・・というエピソードや、腫瘍のこぶ(いぼ)をつけたまま、5年間も元気にいた子など、そういう例もたくさんあるようですし、なにより、私が悲しい顔をしていたら、こうそんも悲しくなってしまうと思うので。。。明るく頑張っていきます!