書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

7月28日(金)のつぶやき

2017年07月29日 02時13分16秒 | 日記
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「最果ての街」西村健

2017年07月28日 22時42分22秒 | 読書
「最果ての街」西村健




肉体労働者の街、「山谷」
ここ、山谷では、高齢化のため、肉体労働の口が少なくなり、ホームレスへと転落する者も多い。

その山谷の職業安定所の所長さんがこの小説の主人公。

荒くれ男たちの我儘に振り回される毎日だが、行き場を失ってここにたどり着いた労働者の苦悩がわかるだけに、彼らのために懸命に仕事をしている。

そんなある日、ホームレスの一人が殺される。
ホームレス狩りにあったようだ。
警察は、身元もわからないホームレスが殺されたとしても、悲しむ人もなく、真剣に捜査しようとはしない。
ただ、彼らの悲惨な過去の多くを見てきた所長さんにとって、単なる都会の一事件とは思えない。

結局、警察に代わって、あれこれ聞き込み捜査のまねごとをやってしまうことになる。

気が付くと、仕事もそこそこに、家庭はほとんどほったらかしにして、捜査にのめり込んでいってしまうのだった。

ホームレスの末路の哀れな物語だと思ったが、実は東日本大震災や原発事故など、骨太で社会性の強い本格ミステリーだった。大変面白い作品だと思った。
部分的には松本清張氏の小説も連想されるが、こちらの方がエンタテーメント性は強く、娯楽作品としては楽しめる要素が多い。
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7月19日(水)のつぶやき

2017年07月20日 02時09分04秒 | 日記
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7月7日(金)のつぶやき

2017年07月08日 02時10分06秒 | 日記
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「サーモン・キャッチャー」道尾秀介

2017年07月07日 23時03分10秒 | 読書
「サーモン・キャッチャー」道尾秀介



私の人生なんて大したもんじゃない。でも、捨てたもんでもない。

とある釣り堀に集う、全く無関係の6人。

神と呼ばれる、釣り名人。
妻子に見捨てられた中年フリーター、一応「何でも屋」の看板を掲げてる。
その何でも屋に、池の鯉の世話を頼んだ金持ちの老婆。
釣り堀でバイトする女の子、「明(めい)」
明に一目ぼれした、引きこもり少年「さとし」としっかり者の妹「トモ」
彼らに謎のアフリカ人が絡み、わけのわからない展開で物語が始まる。

でも、実は不思議な縁で繋がっていた。
今までの道尾作品とはかなり趣の違うエンタメ作品だ。

こんなにかわいいヒロインが出てくる道尾作品は他にはなさそう。
セリフが、突沸的な笑いを誘う点も他にない。
意外性に満ちた、楽しいミステリーだ。
ただ、やはり、そこはそれ、道尾作品のお定まり、計算されつくした伏線ね。
そこは健在です。道尾作品なんですから。
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