「我が家のヒミツ」奥田英朗
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先日「コロナと潜水服」の感想をアップしたら,奥田英朗の他の本も読みたくなって,図書館で手にしたのがこの本.
6編からなる短編集.
どこにでもある普通の家庭が舞台.
普通の家庭でも何かしら,人に言えない秘密や悩みはあるもの.
そんな秘密を抱えた主人公は,なぜか皆,生真面目な性格で,抱えた秘密を持て余しつつ,日々の生活をやりくりしているわけ.
しかし,秘密がだんだん大きくなり,手に余るようになると...
6編はいずれも個性的で面白い作品ばかりだが,個人的には4作目の「手紙に乗せて」が好きだ.
若いサラリーマン,亨君が主人公で,最近母を病気で亡くしたのだけども,妻を亡くした父の憔悴ぶりが気になっている.
ただ,父にどんな言葉をかけてよいかもわからず,だまって見守るしかない亨だった.
ところが,意外な人が助っ人を買って出る.....
なかなか面白かったし,その助っ人と父との間の手紙を通した心の交流に胸が熱くなる.
ああ,小説っていいなあ,と思うのはこんな本を読んだ時だ.
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先日「コロナと潜水服」の感想をアップしたら,奥田英朗の他の本も読みたくなって,図書館で手にしたのがこの本.
6編からなる短編集.
どこにでもある普通の家庭が舞台.
普通の家庭でも何かしら,人に言えない秘密や悩みはあるもの.
そんな秘密を抱えた主人公は,なぜか皆,生真面目な性格で,抱えた秘密を持て余しつつ,日々の生活をやりくりしているわけ.
しかし,秘密がだんだん大きくなり,手に余るようになると...
6編はいずれも個性的で面白い作品ばかりだが,個人的には4作目の「手紙に乗せて」が好きだ.
若いサラリーマン,亨君が主人公で,最近母を病気で亡くしたのだけども,妻を亡くした父の憔悴ぶりが気になっている.
ただ,父にどんな言葉をかけてよいかもわからず,だまって見守るしかない亨だった.
ところが,意外な人が助っ人を買って出る.....
なかなか面白かったし,その助っ人と父との間の手紙を通した心の交流に胸が熱くなる.
ああ,小説っていいなあ,と思うのはこんな本を読んだ時だ.
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