中将姫の桜の帰り道、
ぐるっと遠回りして関市まで行って来ました。
刃物で有名な関ですが、私は書の作品を見てきました。
篠田桃紅美術空間、関市役所の最上階にあります。
桃紅さん(なんて気軽に呼んでいいのかしら)の存在を知ったのは
新聞の読書のページで彼女のエッセイが紹介されたのを読んで。
季節がら「櫻」、そして「雨」など・・・
独特の世界観で、私は一目で魅了されました。
お父様が岐阜市、おばあさまが関市にゆかりのあるそうで、
それで関市に美術空間ができたとか・・・
我が家からはちょっと遠いのですが、私にはありがたいことです。
しかも2013年にナント100歳を迎えられ、
岐阜ではあちこちで展覧会がありました。
私はなんとか文字が読める作品が好きなのですが、
だいたいこのような抽象的な作品が多いですね。
淡墨とか青墨とか、ばんやりとにじんだ淡い墨で書かれたものに
とても強く心ひかれます。
このように後から書いた線が浮き上がります。
淡い墨を重ねるということは、
歳月や風霜を経ることの意を宿しているらしい。
水墨は、重ねても重ねても、一回性の重なりで、
下の墨は消えはしない。
人が一刻、一日と生きて、ひとつの生涯となるのとおなじように思われる
「桃紅----私というひとり」より
私もいつも感じることです。
一日、一日の積み重ねがあってひとの一生になる。
さぁ今日も重い体をひきづって頑張りますか。
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