コレクター気質なんで両方観ました。
ネタバレしまくりだと思うのでお気を付けください。そして今年も長文なのでお気を付けください。
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・ビクティニ
予告やCMやポケスマの先出し映像の時点でチョコマカしていて可愛いとは思ってましたが、ほんとにものすごく可愛かったです。シェイミのような生意気な所もなくほんとに可愛かった。くるくると豊かな表情とか意外と動いてる羽とか。マカロンをめちゃくちゃ美味しそうに食べたり。マスコットポケモンの可愛さは前年のゾロアから当たりが続いていると思います。
表情や動きだけでもとても可愛いのですが水樹さんの演技がまた。予告やCMで一言二言聴いていた時は裏声が男声っぽくていまいちかもと思ったんですが細かい演技なんかはさすがプロ、いちいち可愛かったです。リンゴ食べた後にゲップしたのですらかわいい(笑)
・レシラムとゼクロム
ルビサファ~ダイパの伝説が脳筋怪獣にされたりその他不遇な扱いが多かったもんで、今回もどうなるかと思っていたのですが普通にかっこよかったです。イッシュの頂点に立つポケモン、というよりは単にあの辺一帯に伝わる伝説ポケモンという感じでしたが、伝説だからって変にインフレ設定にされるよりはずっといいです。
ゲスト芸能人の声優を使いつつも鳴き声も用意されていて喋り過ぎず暴れ過ぎずで。人間の言う事を聞きつつもあくまで一定期間力を貸してるだけって感じで。(この辺は人によって捉え方違うかも)
確かゲームでもレシゼクは自分が認めた人間に力を貸すって設定なんでしたっけ?
片方が暴走した竜脈に落ちそうになった時にもう片方が受け止めたり、2匹でお城を支えたりラストで並んで海面から空に飛んでったりと協力プレイが多かったのも燃えました。
・その他のポケモン達
今回はとにかく沢山のポケモンが出まくりの活躍しまくりで、人間より何よりポケモンスキーな人にはものすごい眼福でした!
毎回シリーズ第一作目の映画は新ポケモンが多めに出てくるのが定番になっていますが、今回は特に伝説系から人の手持ち・野生のモブまで、ごっついのから可愛いのまで万遍なく見せ場があってポケモンの出し方に関してはものすごく満足です。
まずOPの収穫祭バトル。サトシ達の手持ちからそこそこ出ていた上に動きも映画クオリティで申し分なし。これでツタージャとマッギョも出れば私的に言う事なしでした。エモンガが滑空しまくりで私歓喜。
そしてバトルの相手は御三家最終トリオとな!中でも好きなジャローダが映画クオリティでぬるぬるニョロニョロ動くのでこれまた私歓喜でした。
・白の冒頭で戯れ合うチョロネコとレパルダスの群れに萌え。
・白で豪快にそりを引くムーランドに惚れ惚れ。
・果樹園のポケモン達、特にチョロネコとチラーミィかわいい!野生のモブにしてはそこそこ目立っていて。モモンの実の食べ方にも個性が見えてました。モグリューも2匹いてかわいかった。
チョロネコは一番目立っていてポケモン達が歩くシーンも先頭を歩いていたので群れのボス的ポジションなんでしょうか。
・シキジカ×2もかわいい。サトシをお城に入れるための舞台装置止まりかと思ったら結構長い事サトシ達にくっついてましたしね。片方が声低かったですが♂と♀なんでしょうか。想像が膨らむ。
・ランクルスかわいい。悪役寄りっぽかったのが残念だけどでもかわいい。
・ユニラン!wお城の隙間にぎっしり詰まってて笑いましたwあとクライマックスでサトシ達が死にそうになってる前をポロポロ転がっていくので深刻なシーンだってのに無駄に笑いましたw ダブランもいたっけ?
・他にも可愛い/かっこいいと思った子たくさんいましたよ。サザンドラ、ゴルーグ、シママ、ヨーテリー、チュリネ、チラチーノ、エルフーン、ウォーグル、バルジーナ、バッフロン、ツンベアー・・・挙げきれない。
・映画の前に毎年恒例の「上映中はDSを閉じましょう」の注意ミニアニメ。
黒ではジョーイさん「この映画館ではレシラムとゼクロムが受け取れます。」「タブンネー」てw タブンネの相槌はやっぱりギャグになるな(笑)その後のジョーイさんの横であたふたしてるタブンネ可愛かった。
白ではジュンサーさんバージョンで、やはりジュンサーさんの横でちょこちょこ動いてるムーランドがかわいかった。
・カリータのサザンドラに目を輝かせるアイリスが細かくて可愛い。
・ジャローダのトレーナーの金髪お姉さんとゴチム・ゴチミルのトレーナーのゴスロリお姉さんが美女。
パンフよく見たら御三家最終トリオのトレーナー達それぞれのポケモンの雰囲気に合わせたキャラデザされてますね!
・マカロン食べる時サクサクサクっと軽快な音がしてましたけど実際のマカロンって確かもうちょっとしっとりしてますよね…?
一字違いのマコロンっていう、ああいうカラフルな洋菓子じゃなくて黄色っぽい駄菓子みたいな紛らわしいやつならサクサクしてますけど。
・剣の形をしたお城が空を飛んで地面に突き刺さった、なんてトンデモな設定がヨーロッパの古い伝記っぽくて好きです。伝記どころか実際に映画の中で飛んだわけですが。
大地の民の民族衣装もお洒落でしたね。アイントオークの人、荒野の人、氷原の人と三者三様で。イッシュなのでアメリカ先住民の服がモデルだったり?
・飛行機に乗るモーモントさんが紅の豚に見えてしょうがなかった(笑)あとモーモントさんの声はヤッターワンぽいと思いました。
飛行機や楽器をギアル達で動かすとか面白い。
・アイリスが屋台で買ってた木製のビクティニマスコット、何気に商品化希望でした。過去に何回かあったじゃないですか、映画に出てきた小物が実際に劇場グッズにっていうの。てか屋台で売ってたビクティニグッズ一品一品の詳細希望。
でも劇場商品にはもっと可愛いビクティニとマカロンのキーホルダーが出てましたねえ;
白黒でセード・オードがそれぞれドレッドにあげてた葉っぱのアクセサリー/シママのマスコットも欲しくなります。
・しょこたん部長演じたセードとオード。少年と少女の一人二役という事でゲスト芸能人にしては上手いと思うんですけど、やっぱりせっかくの掛け持ち技はプロの声優さんで聴きたかったかなあ、とも。釘宮さんとか。
・モモンの実が見た感じ15㎝ぐらいあって大きくて美味しそうなのはいいんですが家帰ってエメラルド起動して確認したら本来の大きさは4㎝って。単純にゲームの設定を無視したのかここの果樹園のは育ちがいいって設定なのか。
・クライマックスの瀕死サトシですが、去年のゾロアークといいそろそろ映画のメインキャラの死ぬ死ぬ詐欺には引っ掛からなくなってきました(;^^)
今回は瀕死サトシよりもビクティニと王様のエピソードが涙腺に来ました。
・考えるの野暮かもしれませんが最終的に大地の剣が移動したので、今まであったアイントオークの街は寂れてしまうのでしょうか?
・ロケット団の「いい感じ~」ってかなりの久しぶりでは。何気に原点回帰か?
・ED映像いろいろ
イラコン発表はとうとうEDに組み込まれてしまいましたか…
今は無き短編の名残に思える、あの可愛いミニアニメが毎年地味に楽しかったです。今回はかわいいポケモン分は本編で十分に補給できたのでまだいいですが。
EDにこっそりいるプルーフとかルカリオの年から毎年いる母娘とか、最後にサトシがビクティニに投げるマカロンの色が白黒で違うとか(黒:ピンク、白:薄黄色)、ポケスマで言われなかったら絶対気づかなかったですよ(;^^)
ポケモン映画も意外と芸が細かいですねえ。
てかEDにランドロス?がさらりといましたがいいんでしょうか、来年、再来年の映画に取っておかなくて。いやきっと来年、再来年のEDにはボルトロス、トルネロスが…とかだったり(笑)
そして作画協力のテロップの所でタツノコプロとかシナジーSPとか馴染みのある制作会社に無駄に反応する無駄なアンテナを持った私。
対になった2本の映画を同時公開という事で、発表当初はすごい勢いでブーイングしたもんですが蓋を開けてみたら映画自体の出来もいいし両方観ると対になってる映像を見比べられて面白かったので、正直結構面白かったです。
それに普通通りに1本でやってたらレシゼクのどちらかが悪役もしくはディアパルの時のような脳筋怪獣にされてた可能性があったかも。なので、今回の試みは少なくとも失敗ではなかったと思えます。
理想がどうの真実がどうのっていう主題も、それぞれ抽象的なセリフばかりだったのでどちらにも置き換えられそうな感じでしたし。
ただし来年以降もこの調子で2本体制でやって欲しいかと言われたら、ノーです。メインターゲットの子供達に「きみはどっちを観る!?」とやるのはいいけど私みたいな両方観る層(少数派だとは思うけど)的にはお金も手間もかかるもんで; グッズやプロモーション関係も黒き英雄/白き英雄の2バージョンずつ出してくるので面白くもあるけどちょっと買いづらいし。あとやはり作る側や映画館側も色々面倒くさいのでは。
一つ引っ掛かったのが、サトシがレシラム/ゼクロムを目覚めさせた理由を訊かれてビクティニを助けたい、海を見せたいからだと言った所。ビクティニの命が関わってるのももちろん大事なんですけど話の流れ的に一番の理由は城を止めて竜脈の暴走を止めることではないのかなあ、と。
サトシは直情タイプだしビクティニと随分仲良くなってたし命は何より大切だから…で納得できる人はできるんでしょうか。
<総括>
ストーリーも広げ過ぎず、嫌らしい悪役もいなく、ビクティニは可愛いしレシゼクもかっこよく、サトシ達もいい見せ場があってデントとアイリスも置いてきぼりにならず主題歌もいい感じ…と今回はとてもバランスが良く楽しめました。バランスが取れてるのはスケールを広げ過ぎてないおかげだと思います。
何よりメイン3匹以外のポケモンもたくさん、幅広く活躍していたのが満足です。まだ他の感想あまり見ていないのですけど今回は特に突っ込みたい欠点がそれほど思い浮かばない。強いて言えばやっぱりなんで2作に分けたし両方観るから金と手間かかるじゃねーかって点か?
ゲスト芸能人が多過ぎやしないかという点は毎年の事なのでなんだか麻痺してきた(苦笑) 今年はポケスマ勢が出張らなかった分ちょっとマシか?
多過ぎと言いつつも山ちゃんはこのまま出続けて欲しいです。今年は大地真央さんがいい感じでした。
ドレッドは途中悪役としてサトシに立ちはだかりましたがあくまで大地の民を助けるため、自分のやり方が正しいと信じて動いた奴なので印象は悪くないです。善玉になったり悪役になったりと忙しいキャラだったのでこれはプロの声優さんの演技で聴いてみたかった気もします。
ジャンタもいいお母さんでした。
・スフィアinポケモン
事前に知らなかったら全く気付かなかったと思います。何せ鳴き声役なので。よかった、観る前に配役ググっておいて。(EDテロップとパンフにしか載ってないので既に観た方のブログから)戸松チラーミィかわかわ。モグリューは2匹いましたが声低いほうが高垣さんでしょうか?
高垣さんのブログでポケモン映画の事に触れてましたので貼っときます。モグリューは兄妹なんですね。→
http://ameblo.jp/takagakiayahi-blog/entry-10956891690.html EDとパンフでは他のモブ声優さんと一緒くたに載ってたのでゲスト声優枠というわけではなさそうですね。やっぱり普通に4人呼ぶよりもユニット単位って呼びやすいんでしょうか?他にもスフィアがほぼ揃って出ているアニメが最近やたら多い事を考えても。
今年の主題歌。映画の内容と照らし合わせてもいい曲ですが、映画の前にポケスマで聴いたり歌詞を読んだりして感じたのは、ポケモン映画の他にも此度の震災で傷ついた人に向けた歌ではないかという事でした。ポケスマで歌った時に答えていたインタビューを聞く限りでもおそらくそういう意図があると思います。そんなわけで今年の主題歌はとりわけ心に染みます。
主題歌もですが映画の内容も、かつて大地の恵み豊かだった土地が荒れ果て住民達も散り散りになってしまい、ドレッドが何とかかつての緑溢れる故郷を取り戻そうと奮闘する…という展開はなんだか被災地の人達にも重なりました。なのでEDであの歌をバックに元の緑豊かな大地に戻ったのを見てなんだか涙がこみ上げたり。
震災で傷ついた人が映画を観て大地の民から、ドレッドから、ビクティニ・レシラム・ゼクロムから、主題歌から勇気を貰えたらいいなあ…と思います。
EDで大地の里が再び豊かな自然を取り戻したように、被災地の人達にもまた美しい故郷が戻りますように。サトシとビクティニが再開したあの美しい海がまた戻りますように。
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