ここで注目したいのが製品番号です。ロードバイク用コンポのDura-Aceが9000系、Ulteguraは8000系、105は7000系というのは先の記事で紹介した通りです。今回のCUSEの10・11速対応はUが付きますが6000系になっているので、Tiagraの4000系よりクラスが上と考えて良いと思います。105も以前は6000系でしたから旧型の105程度の製品だと想像できます。一方、9・10速対応は3000系なので、Soraの後継という位置づけになるのでしょう。
4000系で4700まで型番を上げてきたTiagraですが、CUSEに6000系の型番を与えたということは、いずれTiagraは姿を消すことになるのかもしれません。既に9速のSoraは姿を消しています。
4000系で4700まで型番を上げてきたTiagraですが、CUSEに6000系の型番を与えたということは、いずれTiagraは姿を消すことになるのかもしれません。既に9速のSoraは姿を消しています。
スペックはフロントシングル(40Tと42T)とフロントダブル(46/32Tと50/34T)が選択可能で、新しくホローテックアルミクランク登場するようです。リアスプロケットは9速、10速、11速の3種類と幅広い展開となっています。これはフラットバーハンドルモデルと同じはずです。ブレーキはディスクのみで機械式と油圧式の両方が用意されています。160mmローター用ブレーキキャリパーは新設計のもので、アダプターを必要としない一体型デザインになっているので注目です。ただ、140㎜のローターとの互換性が無くなるので、注意が必要です。
U6000系の油圧ブレーキ用STIレバーは左右で5万円以上という価格になるようなので、12速の機械式105と1万円ほどの差となり、やはりロードバイクには105以上のモデルがお勧めです。一方、グラベルロードならGRXが12速化し価格が上がっているので、U6000という選択肢があると思います。実は私の最初のグラベルロードのTopstoneはSoraの10速だったのです。それをGRXの10速に入れ替えました。2台目のTopstoneはGRXの11速なのですが、この10速と11速には互換性が無いのです。
ところがこのCUSEは10速と11速の互換性があるというのです。Alivio、Acera、Altusと10速と11速のDeoreを統合して誕生したので、幅広い互換性はあった製品なのですが、GRXでも10速と11速ではSTIレバーとリアディレイラーには互換性はないのですから、これには驚いています。これは初心者にはありがたいことです。10速から11速にしても高価なSTIレバーを交換する必要がないからです。
GRXの時も最初は10速で良いと思っていてのですが、すぐに11速が欲しくなり、大きな出費を重ねてしまった苦い経験があるのです。確かに重量はありそうなので、ロードバイク向きとはいえませんが、そもそもあまり重量を気にしなくて済むグラベルロードならさほど気にはならないはずです。加えて、E-Bikeでも使用できる耐久性があるので、MTBやグラベルなら寧ろメンテナンスが楽になるかもしれないのです。