今夜から中東サウジアラビアを舞台にしたアルウラー・ツアーが開幕する。UCI1クラスながらツールと同じA.S.O.が主催するステージレースで、今季イネオスからQ36.5に移籍したトーマス・ピドコックが出場します。また日本チャンピオンの小林海選手もJCLチーム右京での初陣となります。
今季初戦のツアー・ダウンアンダーでナルバエスが総合優勝を果たしているUAEチーム・エミュレーツのメンバーも発表になっています。ミッケル・ビョーグ、ラファウ・マイカ、フアン・モラノ、イヴォ・オリヴェイラに育成のGen-Zから3名がエントリー。欧州では既に20歳のアントニオ・モルガドがカステリョン・セラミカ・グランプリで勝利しています。同年代のヤン・クリステンも5位と奮闘しているので、Gen-Zの3名にも良い刺激になっているはずです。
全5ステージで争われる第5回大会の舞台はサウジアラビア北西部で、紅海にもほど近いウラー。国土の大部分を占める砂漠地帯を走るため、平坦なステージが多い印象でしたが、今年は今年は急勾配坂が登場するステージが2つに増え、スプリンターだけでなくパンチャーやクライマーの活躍も見られるバランスの良い大会となるでしょう。
昨年は三つ巴スプリントをサイモン・イェーツ(当時ジェイコ・アルウラー)が制し、チームスポンサーであるアルウラーに総合優勝をもたらしたのですが、大会最終日は集団スプリントが予想される平坦ステージのため、ダウンアンダー同様に前日のリーダージャージ着用者が総合優勝に輝く可能性が高いと見ています。
勝敗を分ける4日目は昨年の最終ステージと同じハラット・ウワイリドにフィニッシュします。平坦路を120kmほど進んだ後、最大勾配22%(距離2.5km/平均12.8%)の登坂が待っているのです。フィニッシュラインは頂上から平坦路を8.5km先にあるので、登坂で絞られたメンバーでのスプリント争いになるはずです。
勝敗を分ける4日目は昨年の最終ステージと同じハラット・ウワイリドにフィニッシュします。平坦路を120kmほど進んだ後、最大勾配22%(距離2.5km/平均12.8%)の登坂が待っているのです。フィニッシュラインは頂上から平坦路を8.5km先にあるので、登坂で絞られたメンバーでのスプリント争いになるはずです。
おそらくピドコックが優勝候補の筆頭になると思いますが、ヴィスマのキアン・アイデブルックスの登坂能力もあなどれません。個人的にはビョーグとマイカのコンビネーションに期待しています。集団スプリントはモラノで狙って来るはずですが、ここにはティム・メルリールやディラン・フルーネウェーヘンというビッグネームがあるので、ステージ勝利は難しいと思っています。ただ、UAEのチーム力は強力で、マルク・ヒルシを失っても移籍で獲得したナルバエスがダウンアンダーでステージ勝利と総合優勝、欧州ではモルガドが1勝と大活躍しているのですから。
ただ、UAEの次の目標は来月のUAEツアーと3月から始まるクラシックレースになると思うので、ここはベテランと育成世代の若手の組み合わせを試す機会と捉えているのかもしれません。
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