ニケとミケ

捨て猫にゃん子2匹と、先輩捨てられ犬チョコの日々の記録

喪中のお知らせ

2013-05-15 00:52:41 | ふと、思ったこと
                    
                     結構3匹は仲良しで、助かります。

 ブログを休んでいる間に、結構な数の逝去のお知らせを頂きました。ま~ほとんどは、友人知人の親族の方で、ある程度高齢の方たちです。勿論遺族の方にしてみれば、悲しく残念ではあるのでしょうが、私としても、お悔やみを申し上げてはみるものの、ある程度は「世の習い」と、諦観している部分があります。特に先日無くなった100歳の叔父などでは、「大往生」と、誰もが悲しむことなく、見送ったわけですが、これが、まだ50代60代という働き盛り、これからという年代の方だと、残された方達の心情を思うと、本当に気の毒に思います。

 前にチラッと書いたかとも思うのですが、つい先までは、友人知人の親族(特に親御さんなど)つまり、私とは直接親交があった方達ではなかったのですが、50歳を越えたあたりから、友人や知人その人や、兄弟や、伴侶の方など、見知っていたり、近しくさせてもらっていた人が、チラホラ出てきました。

 昨年のG・Wの3日4日と立て続けに、高校時代の一級上の先輩のご主人と、20年前に、お尻を並べて手術して以来の友人が、亡くなりました。56歳と、59歳。本当の意味で、人生これからという時の訃報に、思わず、絶句してしまいました。

 お尻の友人は、公務員。定年まであと1年。定年後を色々楽しみにしていたそうで、本当に心残りだったと思います。

 そして先輩のご主人。こちらも公務員でした。55歳の定年まで勤め上げて、第2の人生として選んだ事業を立ち上げ、スタートして間もなく、ガンが見つかり、約1年闘病の末、他界したそうです。

 高校の先輩とは言っても、私が転校したために、同窓だったのは、僅かに半年余りでした。私にとって輝く太陽のような笑顔が一杯の素敵な先輩で、母のような包容力をいつも感じていました。「00姉(ネエ)」という呼び方は、30年以上を過ぎた今も現役です。

 私が夢追いかけて東京で悪戦苦闘し、悩んだり落ち込んでいる時、手紙でいつも励ましてくれた、心優しい先輩でした。文字の美しさに、知性と教養の高さを感じたもので、今も年賀状に一言添えて書かれている文字を見るのが好きです。

 その先輩から昨年の11月でしょうか、「喪中のお知らせ」のハガキが届きました。その喪中のハガキは、今まで見た事の無いハガキでした。

 「喪中につき新年の・・・失礼させていただきます」と言う決まり言葉のあとに、「最愛の夫 00が永眠いたしました」から、ガンの発見、治療の経過、そしてご主人の「人生に満足し、悔いは無い」と言う最後の言葉と、闘病中のご主人の泣き言を言わずに穏やかに逝った事などが、12行ほどの文章にして、先輩らしい簡潔な中にも、要領を得た言葉で書かれていました。

 夫婦愛と、先輩の包容力を持った介護の様子がしのばれました(先輩は、実に大変優秀な看護師です)ま~先輩は仕事柄、沢山の死と直面してきている訳で、ご主人の「死」もすでによく咀嚼して、受け入れているんだな~と思います。

 何かあれば、力に、とも思いますが、ま~先輩は、どこまで行っても先輩。いつも力になってくれるのは、先輩の方なのです。

 先輩からの喪中のお知らせ。こういう心のこもったお知らせは良いな~と思いました。
                     
                      雪が融けてきてようやく山の威容が分ります。