『里見香奈女流初段』

一夜経っても、凄いです。ビックリです。

なので、今日も敢えてタイトルをこのようにしました。


昼休み…食事しながらいつもの様にネットで情報入手。

とにかく凄い。どの新聞社のＨＰもこればかり。

Yahoo!は、『中学生棋士 快挙ならず』と題し、産経新聞の記事を引用。
毎日新聞の見出しは、『１４歳の里見、公式戦初Ｖならず』。
読売新聞の見出しは、『１４歳女流棋士　初優勝逃す』。
小生も購読している朝日新聞の見出しは、『１４歳里見さん、優勝ならず 将棋レディースオープン』。

これだけ、大手各紙が大々的に記事として取り上げるのですから、凄いことです。

この中の記事で、ちょっと感動したのが、産経新聞の内容。

里見初段の劣勢色濃くなる中、師匠の森　雞二 九段が
「これくらいの劣勢、歯を食いしばれ」
と精一杯の声援（＝檄）を、控え室から大声で贈っていたそうです。
同門の姉弟子・島井咲緒里女流初段も「師匠は優しい」とおっしゃっているようで、この師弟関係…素晴しいですね。

でも、１社くらいは『矢内女流名人、貫禄示す』という見出しで報じて欲しかった気もします。
あくまで優勝したのは、矢内女流名人なのですから。


ところで、朝日新聞の地方版に飛ぶと、さすがに里見初段の地元の島根版は、どこよりも内容が充実。
見出しは『信念の将棋で成長／「青いタオル」験担ぎ』。
これが、今の里見初段を、最も適切に表現していると小生は感じますが、将棋ファンの読者の皆さんは、いかがお感じでしょうか？


むむっ…でもこの見出しの中に、ある共通点を発見。

そうです。昨年夏の「全国高校野球選手権大会」…甲子園を湧かせた、斎藤祐樹投手を思い出しませんか？

額に汗して投球を続け、一息入れるその瞬間に飛び出した「青い」ハンカチ…。
その姿が、全国民の好印象を植え付け、誰が付けたか、『ハンカチ王子』で今は通じるではありませんか。

しかも、記事を拝読すると、この「青い」タオル…里見初段が将棋と出会うきっかけとなった、ご尊父様からプレゼントされた…とあります。
斎藤投手の「青い」ハンカチも、ご母堂様からプレゼントされたもの…。

凄い共通点だと、思いませんか？

これに端を発して、今度は『「青い」タオル』がバカ売れし、その製造元まで探し出す…なんてことにならなきゃいいけど…。

こういうネタ…毎週土曜日２２時からのＴＢＳ系列のワイドショー『ブロード・キャスター』が、いかにも好きそう…。

嫌な予感が的中しなければいいのですが…。


とにかく、「良い内容の将棋を指す」里見初段を、静かに見守りたいと思う次第です。

追記
産経新聞…感動的な記事も載せているけど、１月２３日の『セーラー服は戦闘服』の見出しは、ちょっと大袈裟かも…。