Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/函館2日目中編

2024-02-05 22:58:37 | 旅行

2023年の記録

朝から雪が舞う函館を終日散策、夕方になり雪が止み、青空が広がった2日目の記録。

 

 

国の重要文化財が、ゲストハウスとして活用されている太刀川家住宅店舗。函館では、特別な存在ではなく、歴史的建造物が、活き活きと活用されている。

 

 

基坂中腹にある市営駐車場で、小休止したあと、相馬株式会社社屋→旧函館水上警察署→太刀川家→(旧ロシア領事館)→弥生小学校→旧桂久蔵邸の蔵→函館中華會館と反時計回りに散策してホテルに戻った。(中編)

 

 

止んでいた雪が、再び激しく舞うようになった中、基坂を市電通りまで下ったところにペパーミントグリーンの外観が目を引く相馬株式会社社屋がある。現在でも社屋として機能している1913年(大正2年)建造の伝統的建造物。相馬株式会社は1863年(文久3年)、米穀商として創業した会社で、現在は社有不動産賃貸事業などを営んでいる。

 

 

市電通りに沿って、大町を散策する。観光名所としてリストアップされていないものの趣のある建築物が点在する。

 

 

1926年(大正15年)に函館水上警察署(現在の函館西警察署)として建てられ、1984年(昭和59年)に函館市が建物を引き継ぎ、北海道最古の警察署庁舎として保存。2006年(平成18年)に一旦解体され、外観は建設当時の姿を再現した建物へと生まれ変わり、水産・海洋関連事業の技術の高度化や水産振興に貢献する研究施設・函館市臨海研究所として活用されている。

 

 

太刀川家は、江戸末期から米穀店、漁業、回漕業を営んで財を成した商家で、この住宅兼店舗は、1901年(明治34年)に建てられたもの。レンガ積みの土蔵造りで、洋風アーチを取り入れ、左右に卯建(うだつ。防火用袖壁)がついているのが特徴しなっている。明治40年の大火でも難を免れた防火造りの建物である。内部の梁や柱などの木組、欅の大きな一枚戸なども見事で、明治の商家建築として、1971年(昭和46年)に国指定の重要文化財となった。函館市景観形成指定建築物。

 

カフェ&レストランとして営業していたが、建物の経年劣化の調査とメンテナンス工事を行うため、2018年10月に閉店。2019年6月から、会議、パーティー、展示会、撮影などを対象にした貸スペースとして活用されている。

 

隣の洋館は、1915年(大正4年)に応接専用室として増築されたもので、大正ロマンを感じさせる華やかなデザインが随所に見られる函館市景観形成指定建築物となっている。こ2019年から「太刀川家 洋館ゲストハウス」として、宿泊利用されている。

 

 

吹雪が激しくなり、一旦は休止する気になりホテルへ向かったが、気を取り直して、旧ロシア領事館を目指して散策を続ける。

 

 

旧ロシア領事館に着いたものの改修工事中のため、シートに覆われ、撮影できず。向かいにあった木壁の美しい一般住宅を撮影させていただきホテルへと帰路に舵を切る。

 

 

雪は益々激しくなる。弥生町にあった一般住宅だが、手入れが行き届き美しい。

 

 

弥生小学校校舎は、1934年(昭和9年)の大火後の復興建築として、1938年(昭和13年)に完成。4階建鉄筋コンクリート造、坂の街・函館らしい傾斜のある地形を生かしたデザインで、「景観形成指定建築物」に指定されている。

 

校舎の老朽化のため、2010年(平成22年)に外壁の一部を除いて解体され、2012年(平成24年)に新校舎を建造。旧校舎の北東角、特徴的な曲面仕上げの正面入口の外壁を保存して、道路に面した外観デザインのイメージを継承している。

 

 

蔵の宿「屯所の庵」は、函館元町ホテルが、旧桂久蔵邸の蔵を改修した離れの和室客室である。1909年(明治42年)築の蔵は、函館市の都市景観の形成上重要な価値があると認められる建築物等として『景観形成指定建築物等』に指定されている。

 

函館中華会館は、国内に唯一残る壁に赤レンガを使用し、釘を一本も使わない中国清朝建築様式の建造物である。1910年(明治43年)に中国人の集会場として函館市在住の華僑たちが中心となって資材はもとより設計者や技師も中国から集めて建設された。

登録有形文化財に登録、および函館市指定景観形成建造物。

 

 

蔵の宿「屯所の庵」(函館元町ホテルは、元町ではなく大町にある)、函館中華会館と大町を散策し、再び元町に戻ってきた。元町、そして、函館は、洋と和の融合した街なみが、素晴らしい。

 

 

【メモ】

ブログの更新を2週間も滞らせてしまった。任地との往復やら引越しやらで、というのは、もっともらしい言い訳。フォローしている皆様のブログ拝読も、通勤、移動がクルマになって滞った。

 

函館編が終了するまで、任地を公開しないつもりだったが、ここまで来ると、そうとも言っていられない。新任地は、栃木県日光市とだけご報告させていただく。今後も今まで通り国内外を出張としてフラフラできる仕事なので、ありがたいことだ。

 

 

旅は続く



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (marurobo36)
2024-02-06 00:07:45
遂に発表!!
日光ですか!!
私は、行った事がないですが、日光は、見る価値アリ!!
と昔から言われるところですよね。
また、引っ越しが落ち着いたら、住心地も含めて
色々教えて下さい。
返信する
Unknown (romaniaramochan)
2024-02-06 06:13:17
Zhen様へ。

お邪魔します。
激しく降る函館の雪景色と同様、
関東も雪になったと聞いています。
日光周辺の状態は分かりませんが、
降雪があればどうぞお気をつけて。
こちら北陸もまあまあ積もりました。
続報、楽しみにしております。

では、また。
返信する
Unknown (アミ)
2024-02-06 16:02:44
おぉ~! 新任地は日光市ですか!
私にとっては、馴染ある場所で、楽しみです!
最近、日光市は大きくなりましたよね~。
合併合併で、街はどんどん大きくなる。
行政も大変ですね!
返信する
Unknown (Zhen)
2024-02-06 22:22:33
Maruさんへ

日光と言っても広いんですよね。
有名なのは、東照宮のある旧日光市ですかね。
僕が住んでいるのは、その奥にある旧足尾町です。
まぁ、色々な意味で、凄いところですが、その辺は、追々ブログでご報告いたします。
返信する
Unknown (Zhen)
2024-02-06 22:27:46
りくすけさんへ

僕の住む旧足尾町は、旧日光市から一山超えるので、天候は厳しく、それなりに降雪もありますが、北陸ほどではないです。ただし、標高が600米以上あるので、寒さが厳しいこと、谷底にあるので、3時になると、日が沈んでしまいます。
とは言っても、住めば都です。(笑)
では、また。
返信する
Unknown (Zhen)
2024-02-06 22:37:26
アミさんへ

おっしゃる通り日光市は、合併で関東最大面積の市になりました。観光地も多く、東照宮、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ヶ原、鬼怒川温泉・・・・・・と。ただし、僕が住むのは、ひと山越えた鉱都・足尾です。足尾の話は、追々ご報告いたしますので、乞うご期待!
返信する

コメントを投稿