2020年の記録
定点撮影を続けている畑の中の1本の樹
栃木県下野市は、下都賀郡国分寺町、石橋町、河内郡南河内町との合併で誕生した。北は県庁所在地の宇都宮、南は栃木県第二の都市・小山市に接する。
現在、人類を苦しめているコロナウイルス感染症と感染者が報告されたのは2019年。しかし、実質的には、2020年がコロナ元年だろう。そのような意味で、2020年の正月は、Before Covid 最後の平和な正月だった。
根っからの天邪鬼の僕は、大晦日の夜、紅白歌合戦を見ることもなく、除夜の鐘を聞くころには、寝ている。クリスチャンなので、初詣に行くこともないので、朝は目が覚める9時頃まで、たっぷり睡眠をとる。(僕は目覚ましのアラームがなければ、何時に寝ても9時頃まで目が覚めない。) 雑煮の遅い朝食を摂り、それでも正午になれば、ちゃんと昼食を食べる。その後は、親戚に形式的な挨拶回り。夕方になり、散歩にでかける。
初詣に行った訳ではない、金井神社の前を偶然通りかかったので、ちょっと覗いた。夕方になると人影は疎らになっていた。
国道4号線を渡ったところに旧日光街道小金井一里塚がある。旧街道に特別興味がある訳ではないが、二本立つ樹のシルエットは、いつも美しいと思っている。
定点撮影を続けている樹、夕焼けをバックにしたシルエットを何年撮り続けているだろうか。定点撮影といっても、西の空が紅く染まり、時間と気持ちに余裕があると撮影するレベル。
正月休みも終わる頃、季節外れの藁ロールが田んぼに転がっているのを見つけた。稲藁は、牛の餌に混ぜられる。麦藁は、牛が食べると腸内で発酵するので、牛舎に敷かれることが多い。下野には、牛の肥育農家も多いので、秋になると、しばしば目にする。下野市周辺は、ビール麦の生産量を佐賀県と競うほどの麦作が盛んだが、麦の収穫のあとは、すぐに田植えを始めるため、夏には北海道のような景色を見ることはない。
旅は続く