2019年の記録
北千住駅前の商店街、ビルに囲まれた一角にある大橋眼科。
千住は、クルマや電車で通過するばかりで、街を散歩したのは初めてのことだ。正直なところ、治安の悪い街といったイメージを持っていた。ほんとうのところは、住んでみないとわからないだろうが、散歩する分には、昭和の香りが残る味のある街だった。
大橋眼科は、歴史的な近代建築と思いきや昭和57年、それまであった大正6年建築の洋館医院のイメージを再現したものである。しかし、単なるイミテーションではない。というのも、当時、老朽化のため次々と解体された都内の近代建築のパーツを収集していたオーナーが、そのパーツを組み込んで建築されている。もちろん、現役の眼科医院である。
(注:2021年3月5日閉業)
大橋眼科の前だけがアーケードが切れている。どのような経緯で、そうなっているのか知らないが、お陰で美しい建築を眺めることができる。このアーケードを通勤通学に利用している人にとっては、まったく迷惑なのかもしれないが・・・・・・・。
逓信省千住郵便電話事務室は、昭和初期に流行したスクラッチタイルが魅力の近代建築であるが、知る人ぞ知るといったマニアモノだ。ひっそりと、しかし、現役で活用されている。
北千住駅脇の繁華街、明るい内から営業している店もあって、呑兵衛横丁だ。間口の狭い個人経営の店がならぶところは、昭和感がいっぱいである。それでも、インドカレー店が紛れ込んでいるところが、リアルで良いと思う。コロナ禍で、この横丁が、どのように変貌したのかを僕は知らないが、明るい内から友人と何軒かハシゴできる日が帰ってくることを切望する。
北千住から電車とバスを乗り継ぎ水元公園の端にある閘門橋まで足を延ばした。赤レンガが見たくなったからだ。閘門橋は、こち亀(漫画「こちら亀有公園前派出所」)にも登場する水元公園の端、千葉県境にある。
旅は続く
北千住って朝の通勤ラッシュが取り上げられますが、全く行った事がなかったです。
このお写真を見た際、日本とは思わず、異国と思いました。
大橋眼科、大正時代の洋館で私好みの建物です。色合いと言い、バルコニーや窓枠の縁取りなど、門司にありそうです。
閘門橋は水元公園に行った事があった為に見た事があります。でも撮影が上手過ぎてすぐに気がつきませんでした。
確か明治時代のとても歴史的な橋で水害防止用の堰だと。ブロンズ像は堰を作業する様子?を表しているんだったか…。
撮影は夕方頃でしょうか?光の加減がそんな感じに見えるのですが違っていたらごめんなさいね。
いつもコメントありがとうございます、ほんとうに嬉しいです。
千住のイメージは、居酒屋横丁のイメージですよね、僕もそうでした。ななだいさんは、東京の中央から西がテリトリーなのでしょうか。今までの、ブログでも、そのような感じがしていました。
ご指摘のように閘門橋に行ったのは夕方です。光の加減から、わかるなんて。ななだいさん、凄いですね。
日本にも、そして東京にも、なかなかの景色かあるんですよね。しばらくは、国内幽閉です。
では、また。