死んでるみたいに生きてる

息を潜めて生きていこう

目立たないように

傷つけられないように

ひっそりと

関わらないように

目を合わせないように

だから私に構わないで欲しい

私の時間を汚さないで欲しい

私は
私の
大切な人との
時間だけが大事

だから
そのために
死んでるみたいに
生きていくんだ

私の時計で

もうそろそろ
ゆっくり歩いて生きたいな

いつも時計とにらめっこだった

忙しい朝

仕事中も

家に帰ると
まるで追いかけっこでも
しているような
忙しさ

ここのところ
　
もういいやって

すべて

もういいやって
思う

ちょっと時間に遅れたって
死ぬわけじゃないし

片付けだって
明日でもいいや

もうゆっくり歩きたいんだ

走る事には疲れたから

時間は同じように存在するけど

流れが違うと

周りの景色さえ見えなくなるから

もうゆっくりでいいよね

私は私の時計の中で
私という時間を進めたい

失いたくない物

失いたくない物がある

大切な人たち

元気な身体

若さ

平和な毎日

食欲

生きる希望

感動する心

大切な思い出

ひとつひとつ
手放しながら
人は老いていく

最後に残るのは
自分の心

自分という
愛すべき
存在

私は 今にしか存在していないから

まだ起こってもいない事を
予測して
不安になるのはやめよう

もう過ぎてしまった時間を
悔やんで
胸を痛めるのはやめよう

私は今を生きている

私は今にしか存在していない

過去の自分は記憶の中の自分で

未来の自分はまだ存在すら
していない自分

私は今を生きよう
今だけを生きよう

私を認めてあげよう

おっちょこちょいなところも
優しいところも
傷つきやすいところも
顔に刻まれていく皺も
頑張ってる私も
もうダメになりそうな私も

全部私
いいところも
悪いともろも

全部愛してあげよう

隠したり
ごまかしたりせずに

ありのままの私を

全部認めてあげよう