2015年5月3-5日常念岳-蝶ヶ岳（ＧＷ北アルプス）その２

　今日は朝早く起きて常念岳に登って日の出を見ようと4時過ぎに起きたが、いろいろ手間取って4時半過ぎに常念小屋を出発した。残念なことに中腹あたりで日の出が始まった。ゆっくり鑑賞してそのまま下山した。結構急いで登れば登れるかなと思ったが、半分も登っていない。やはり息がすぐ上がる。とりあえず、横通岳のほうに行けばよかったと思ったが、また今度にしよう。そのまま降りて食事にする。


横通山も朝焼けに染まる。

＜4-5日コースタイム＞累積上昇高度915ｍ、累積下降高度725ｍ、山時間7時間（0820-1520）　

常念小屋0720－0950常念岳0945－最低鞍部1100－1140「2592ピーク」（昼食）1245－1340蝶槍1400－1500蝶ヶ岳1515－1520蝶ヶ岳ヒュッテ

蝶ヶ岳ヒュッテ0620－0800まめうち平－0900力水0910－0930三股登山口－0945三股駐車場1000－1015ホリデー湯1200－1250松本城1350－5月6日0600唐津


（5月4日）
　朝6時半に食事をして7時20分に出発。今日も天気はいい。後半は少し崩れるが夕方はまた回復するとのこと。常念小屋で記念撮影して常念岳の急登に挑む。



横通岳


常念岳


常念中腹からの横通岳


中腹から見上げる常念岳


頂上での記念撮影。

　頂上からは360度のパノラマが素晴らしい。やや風がありじっとしていると冷たいが、この天気の良さは何物にも代えがたい。okiさんが足取り重く頂上でかなり待つ間に人がどんどん登ってくる。常念小屋からのお客もいるが、燕山荘からテント泊で常念小屋、蝶ヶ岳とテント泊して上高地に下りるのが流行っているようだ。テン場もしっかりしてこの時期のコースでは結構安心なコースでルートとしては最高だろう。持ち物も結構少なそうでこのコースだと登攀道具なども必要なく軽量のようだ。若い人はどちらかというと重そうな装備で縦走している。


穂高岳方面。


上高地が見える。


槍ヶ岳方面


大天井岳方面


横通岳方面

と素晴らしい。

　後ろの二人組と別れてヒラさんと二人で先を行く。こちらの下りも結構な下り坂だ。登ってくる人も息が上がっている。途中で一休みして、常念岳で買ったパンを食べ、エネルギージェリーを半分飲む。結構疲れる下りだ。


蝶槍が見える。

　最低鞍部を通り2592のピークを登る。結構な勾配と距離でなかなかつかない。1140にやっとピークについて昼飯にする。ここは非常に展望がよくなんとなくゆっくりできるところ。


松本の街もすぐそこに見える。


蝶槍も眼前に見え


下りてきた常念岳も木々の向こうに見れる。雪もちらちらと振ってきて、やや寒くなってくる。

　昼食をゆっくりとり、コーヒーを飲んでそろそろ来るかと思うがなかなか後ろの組が登ってこない。一時ごろんとするがあまり遅いので登ってくる人にこんな人いませんでしたと聞くが、追い抜いていないという。ちょっと離れたところで食事を終わって横を通るときに、その人たちは我々の横にいますと。指差した方向になんか食事を始めているokiさんとイナさんがいた。我々は先を急ぎ、彼らはゆっくりと昼食をとる。

　蝶槍までは比較的早く1340に着いた。ここからは蝶ヶ岳もみえて蝶ヶ岳ヒュッテも見える。後ろ組を待っているとヒュッテのほうから「ここがちょうやりですか？」とういやや高齢の4人組が歩いてきた。1時間もかからないようだ。また、「そこのピークにライチョウがいましたよ。」とのこと。なら待たなくてもいいねとライチョウを見に先に進む。


蝶槍


蝶ヶ岳三角点を望む。







　ライチョウはどうやら二組いるらしい。私が見たのは一つがいだけだったが、後ろの組は二つとも見ている、微妙に模様が違うようだ。
ライチョウの鳴き声も低くあまり美声と言えないうめき声で山で初めて聞いた人は驚いただろう。近くに行ってもあまり逃げずに人には安心しているようだが、なんか小さな鳥が巣をあさっているのか、こちらのほうは気になるようだった。


ライチョウと


ライチョウのアップ


蝶ヶ岳三角点


三角点から蝶ヶ岳ヒュッテを望む。


昔の蝶ヶ岳山頂

　蝶ヶ岳の山頂を通り越して、ヒュッテも通り越して2677mのピーク（最近はここが蝶ヶ岳というらしい）についた。思ったより結構速く着いた。ここからの眺めも穂高岳や槍ヶ岳をバックに360度の展望です。明日は天気が良くなるのでご来光はばっちりだと思います。


蝶ヶ岳山頂2677


下りてきた常念岳。


蝶ヶ岳ヒュッテ。

　
ヒュッテに入りゆっくりする。後ろの組も何とかついて二日目は終わりとなった。夕食後また遅くまで岡山から来たというカップルといろいろな話で盛り上がっていた。私は早めに退散して、ゆっくりお休みさせてもらった。

（5月5日）

　朝4時頃からごそごそ音がして、4時半には全員起きているような状態。ほとんどの人がご来光を拝みに行くようである。今日の泊りは130人程度だと言っていた。ただし、キャンプも30張程度あり、200人を越えるだろ人が朝日を待つ。結構寒く、スマホの電気がなくなり途中から撮影はできなくなった。昨日充電したつもりができていなかった。とりあえず朝日を拝む。


登ってくる、okiさんとイナさん。


ご来光。


穂高槍の連山。


常念岳。





　こんなご来光や景色を見られるとは、なんと有難いことか！言葉では言い表せない。
山での最後の食事をして準備に取り掛かる。6時出発ねと言いながら、いつもながらに6時20分の出発になる。上高地から一泊でここに泊まりに来ている客も結構いるようだ。ここは気軽なアルプス堪能プレイスなのだろう。おそらくヒュッテからは一番最初に三股に下る。


蝶ヶ岳ヒュッテの玄関





こんな景色にお別れしてどんどん下る。
ものすごい急坂で、こんなとこ上がったら大変だと思っていると、下から数人が上がってくる。朝の4時半に三股を出たそうで、二時間半で半分以上は登っている。すごい速さで登っていく。


常念岳も次第に急な山になってくる。



　森林部に入り途中二人組に追い越される。


　まめうち平で一休み。さらに下っていくと先ほど抜いた二人組がアイゼンを外している。その人の感ではここからは雪は心配ないとのこと。我々も少し行ったところでアイゼンを外し歩きやすくなる。さすがに山男の感はすごいと思う。

　雪がなくなり、ゴジラを過ぎたあたりから


これがゴジラです。

こんなフクジュソウの紫版みたいなやつがいっぱい咲いている。黄色ならば間違いなくフクジュソウだと思うが。



さらに下ると力水という、おいしい水場があり各人飲んだ後にもボトルに詰める。私も４Ｌ汲んだのでまたやたら重くなった。



だらだらと下っていくと鉄の橋があり、サルが数匹うろついている。わたるとすぐに常念岳、蝶ヶ岳の分岐になり、登山口についた。ガイド協会のボランチアで監視員のおじさんに花の名前を尋ねたが、勉強不足ですみませんとの回答だった。林道を１０分ほどでやっと長い歩きも終焉を迎えた。



そこから松本に向かう途中の山道にある「ホリデー湯四季の郷」で温泉に入り食事をした。信州サーモン丼を食べる。信州サーモンは長野県が世界で初めて三倍体を固定化した養殖サーモンである。お味のほうは？（ちょっと脂の乗りがいまひとつで、油の薄い刺身商材のような感じ、もっと脂がのっているほうが今の流行だと思うが、保存方法もどうなのだろう・・・）

　とりあえず早くに下りてきたので私のわがままで松本城経由にしてもらった。皆さんは来たことがあるようなのだが、私は小学校のころにプラモデルを作った記憶がある。






松本城からは山並みが見えて、昔の人は山に行こうとは思わなかったのか、どのくらいの人が挑戦したのだろうか？





　素晴らしい松本城に別れを告げて帰路に着く。渋滞は京都付近。近江牛丼を食べて解消を待ち、めでたく唐津にたどり着いたのだが、一部アクシデントが起こった。
　夜中の２時ぐらいに前輪の左がパンク。途中でスペアと交換した。タイヤも結構減っては来たがまだ大丈夫な感じではあったが・・・。大きな事故にならずに本当によかったと思います。帰ってすぐに新品と交換しましたので安心してください。遠出なので車の管理もしっかりしないとと反省しております。

　何はともあれ唐津に無事ついて、素晴らしい日和に助けられた素敵な山行となりました。一緒に行ってくれた人々や、快く？送り出してくれた家族の方、心配してくれた山の仲間に乾杯。有難うございました。

　今回の写真は半分異常はokiさん撮影や、イナさん撮影のものをふんだんに勝手に使用しました。大変有難うございました。私の写真と言えばカメラを忘れてスマホで手が冷たいと言いながら撮影したものです。



　今回の山の人気者は蝶ヶ岳のご来光でした。

2013.05.27　5：57