浜に向かって散歩をしていると、父親とふたりで小学高学年の男児がニコニコ歩いてきた。
見ると30cm以上のさかながまだ針にかかったまま釣竿ごと抱えられていた。
男の子には声をかけそびれたが、今日は釣れるのかと久しぶりに突堤に向かった。
ひとりで何本もの釣竿を垂らしている人に声をかけてみた。
何を? 「カレイだよ!」
えっ!カレイ ・・・ 釣れるのか
「1枚あたれば御の字だよ・・・」
カレイがいなくもないような、海底の砂がよく見える透き通った海水だった。
カレイ1枚にかける準備やいかに。
人生に重ねたりしながら、スタスタ帰った。