disfrutamos la musica

歩く鍵盤弾き さすらいの日々

再び匠の技と、蒲田について少々

2009-06-10 01:31:25 | 日々のこと
だいぶ前、おそらくNHKだったと思うが、
「日本の匠」的な番組で、「米研ぎの巨匠」という人が取り上げられていた。

静かで厳かな冬の情景に、ザッザッという米研ぎの音だけが響き渡るという、非常に粛然たるものであった。

当時まだ中途半端な年代だった私はそれを見、
「炊かないのか?」 と思った。
今も、その後、炊きの巨匠が待っていたりしたのか、気になってはいるが、
しかし、大変コアな番組だったなと、感銘を受けている。

今、もう一度あの番組を見たいと思う。

何をもって「米研ぎの極」とするのか。
取材班は、どうやってあの巨匠を見つけたのだろうか。口コミ?彼の研いだ米はなんか違う!みたいな噂が広まったのか?

どちらかと言えば、「米炊きの巨匠」の方がぴんとくる。炊き方はいろいろありそうだからなぁ。

そこで はっと気付く。
米研ぎにもいろいろあるのだと、何故私は思わなかったのか。


話変わって、蒲田の駅メロについて。
周知のとおり、京浜東北線蒲田駅の発車音は「蒲田行進曲」である。
先日、nicauの歌ののぞみさんに言われて あ、と気付いたのだが、
この駅メロ、終始マイナーなのですな。

もし、最後の音がメジャーの和音で終わったら、
何人の利用客に影響が出るだろうか。


東京メトロ副都心線が開通してもうすぐ一年。
私にとっては大変便利な路線で、よく利用する。
しかし、新宿三丁目の駅メロがどうしても苦手だ。
いかにも新宿三丁目という感じの曲。
聞いたことがない方のために説明すると、
速い三拍子で、
タララタララタララ
タララララララララ
タララタララタララ
タララララララララ
タララララララララ
ラララララララララ
タララタララタララ
タン

という具合。
初めて聞いたとき、え!このテンポ!?と驚くくらい速いと感じた。
そして、新宿三丁目駅は丸の内線との乗り換えエスカレーターの速度も速いのである。

あの曲のテンポを落とすか音数を減らすかしたら、
何人の利用客に影響が出るだろうか。


東京は、意とせず入ってくる情報が多すぎる。
気付かずにいても、何気なく入ってくる情報による影響は、かなりあるはずだ。


米研ぎの匠が研いだごはんを、食べてみたい。