インドのバラモン教の聖典をヴェーダと総称し、その一部門にウパニシャッドという文献群があります。そのうちの古いものは紀元前6世紀あたりに遡るそうです。
最古のウパニシャッドのひとつに「チャーンドーギヤ・ウパニシャッド」というのがあって、そこに「サティヤカーマ・ジャーバーラ」という人のエピソードが入っているのですが、私は宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」が、この話をもとにして書かれたのではないかと思っています。「毎晩、人間以外の何者かがあらわれて主人公を教え、最後に主人公は一人前になる」という構成がおなじなもので。
宮沢賢治は「ウパニシャッド」など知っていたのか、読んだことあるのか、というと、その可能性はあります。大正年間に『ウパニシャット全書』という叢書が出版されて、マイナーなものまで含めて非常に多くのウパニシャッドが和訳されているのです。当然「チャーンドーギヤ・ウパニシャッド」もです。
賢治がチェロ(セロ)を購入したのが1926年(大正15=昭和元年)という情報もあって、年代的にも矛盾がなさそうですが、どうでしょう。
この話をしたところ「ゴーシュという名前もインド風だな」とおもしろがってくれた人もいましたが。
最古のウパニシャッドのひとつに「チャーンドーギヤ・ウパニシャッド」というのがあって、そこに「サティヤカーマ・ジャーバーラ」という人のエピソードが入っているのですが、私は宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」が、この話をもとにして書かれたのではないかと思っています。「毎晩、人間以外の何者かがあらわれて主人公を教え、最後に主人公は一人前になる」という構成がおなじなもので。
宮沢賢治は「ウパニシャッド」など知っていたのか、読んだことあるのか、というと、その可能性はあります。大正年間に『ウパニシャット全書』という叢書が出版されて、マイナーなものまで含めて非常に多くのウパニシャッドが和訳されているのです。当然「チャーンドーギヤ・ウパニシャッド」もです。
賢治がチェロ(セロ)を購入したのが1926年(大正15=昭和元年)という情報もあって、年代的にも矛盾がなさそうですが、どうでしょう。
この話をしたところ「ゴーシュという名前もインド風だな」とおもしろがってくれた人もいましたが。