Googleが提供していた"picasa"の代替となりうる画像管理ソフトについて、前回は2つのタイプに分類しました。
・日付で写真や動画を整理するタイプ: カメラなどの製品添付ソフトが多い
・もっと多機能タイプ: 多数の画像フォーマットに対応
私は古い人間なのでつい「D:\Data\photo\年月日に".JPG"ファイルをまとめると」とか書いてしまいそうになりますが、PCよりもスマホが使われる御時世ですから、蛇足気味の基本から書いてみます。
PC内のファイルは現在ではフォルダー(Folder)と呼ばれるものに入っています。これは"Explorer"のウィンドーの左半分に見られるように階層構造、いわゆるトリー構造になっています。箱の中に箱があって、というやつです。これは昔はデイレクトリー(Derectory:住所録、名簿、帳簿)と呼ばれていました。住所もやはり、「\日本国\東京都\○○区」とトリー構造になっていますね。分類には樹形図は付き物なのです。
もうひとつの基本として、PC内でもウェブ上でもファイル名の最後には「.TXT .EXE .MSL」といった拡張子[*1]というものがついていて、ソフトウェアはこれでファイルの種類を認識します。最近の"Explorer"は拡張子を表示しないのがデフォルトだったりするので知らない人も多いかも、と懸念したものですから蛇足までに。なお「ドット+3文字」を拡張子とするのは以前のWindowsやその祖先のMS-DOS[*2]です。画像ファイルも種類ごとに拡張子が違っていて、ソフトウェアにより読み込める拡張子が違うということです。
さてこのようなトリー構造を常に意識していてフォルダーを色々と作って整理するのが当然と思っている人間にしてみれば、「写真や動画の整理も同じ感覚で、自分が好みの名前を付けたフォルダーをそのまま"Explorer"の感覚で見る」という以外の発想があまり浮かびません。そんな人が作ると後者の"もっと多機能タイプ"ソフト群になるでしょう。
さてカメラ添付画像管理ソフトのひとつである[ImageBrowser]を見てみると、まず使うフォルダーを設定します。これは複数設定できます。するとビュー画面では設定した全てのフォルダー内の対象ファイルが年月日および"タグ"により分類されて表示されます。"タグ"というのは[WindowsPhoto]での名称で[ImageBrowser]では"ランドマーク"および"グループ"と呼ばれる2種の分類名称があります。他のカメラメーカーだとまた別の名称なんでしょう。
いずれにせよ、年月日もタグも各画像ファイルそのものに書き込まれている情報で、ソフトはこの情報を基にして画像ファイルそのものを分類表示します。設定されたフォルダーの下にいくつもの階層が作られていても表示には無関係です。必然的結果として年月日やタグが読み取れないファイルは表示されません。デジタルカメラでは撮影時に年月日情報が書き込まれますから、消費者は意識する必要はありません。最近だとGPSからの位置情報なども書き込めて、それもソフトで使えるかも知れませんね。
デジタルカメラをUSB等でつなぐと写真が取り込めますが、設定されたフォルダーの中で優先して取り込まれるフォルダーが1個だけ決まっていて、これは選択できないようです。外付けHDなどのフォルダーも設定できて、もしそれが接続されていなければ当然ながらその中のファイルは表示されません。単に表示されないだけで、特にエラーや警告はでません。で、取り込まれる優先フォルダーのある機器が接続されていなければ、次に優先されるフォルダーに取り込まれるようです。
Cannonの場合、サイトではカメラの機種ごとに対応ソフトを表示していて、やり取りできるカメラやビデオの互換性が心配になります。これは他のメーカー添付ソフトでも気になるところで、[WindowsPhoto]ならその点は大丈夫でしょう。まあカメラの自動認識に支障があるくらいで、基本的にはどの機種でもやり取りできないことはないとは思うのですが。そんなに互換性を取るのが難しかったら[WindowsPhoto]にだって同様に難しいはずだし。
余談ですが、画像ファイルのひとつを適当なTEXTeditor(例えばウィンドウズの"メモ帳")のアイコンにドラッグ&ドロップしてみましょう。画像ファイルがテキストファイルとして開き、読み取り不能な多数の文字列の中に、上記の年月日情報その他が存在するかも知れません。そのファイルを作成したり処理したと思われるソフト名が読めることもあります。
後は検索のみならず画像編集の機能が問題ですが、こちらは私はあまり使っていなくて詳しくありません。カタログ性能ではどのソフトも回転したり切り貼りしたり色付けを書いたりと基本的機能は変わらないように見えます。
では次回は"Google DeskTop"の代替の話です。
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*1) ウィキペデイアの記事に一通り説明がある。どんなものがあるかについては、とほほのWWW入門の拡張子一覧や拡張子辞典、ウィキペデイアのファイルフォーマット一覧などを参照。
*2) 今や歴史的遺産となった。本当に。
@ITの記事(2014/04/24)でウィキペデイアの記事などよりもMS-DOSのことがよくわかる。
Gigazineの記事(2014/03/26)もおもしろい。
・日付で写真や動画を整理するタイプ: カメラなどの製品添付ソフトが多い
・もっと多機能タイプ: 多数の画像フォーマットに対応
私は古い人間なのでつい「D:\Data\photo\年月日に".JPG"ファイルをまとめると」とか書いてしまいそうになりますが、PCよりもスマホが使われる御時世ですから、蛇足気味の基本から書いてみます。
PC内のファイルは現在ではフォルダー(Folder)と呼ばれるものに入っています。これは"Explorer"のウィンドーの左半分に見られるように階層構造、いわゆるトリー構造になっています。箱の中に箱があって、というやつです。これは昔はデイレクトリー(Derectory:住所録、名簿、帳簿)と呼ばれていました。住所もやはり、「\日本国\東京都\○○区」とトリー構造になっていますね。分類には樹形図は付き物なのです。
もうひとつの基本として、PC内でもウェブ上でもファイル名の最後には「.TXT .EXE .MSL」といった拡張子[*1]というものがついていて、ソフトウェアはこれでファイルの種類を認識します。最近の"Explorer"は拡張子を表示しないのがデフォルトだったりするので知らない人も多いかも、と懸念したものですから蛇足までに。なお「ドット+3文字」を拡張子とするのは以前のWindowsやその祖先のMS-DOS[*2]です。画像ファイルも種類ごとに拡張子が違っていて、ソフトウェアにより読み込める拡張子が違うということです。
さてこのようなトリー構造を常に意識していてフォルダーを色々と作って整理するのが当然と思っている人間にしてみれば、「写真や動画の整理も同じ感覚で、自分が好みの名前を付けたフォルダーをそのまま"Explorer"の感覚で見る」という以外の発想があまり浮かびません。そんな人が作ると後者の"もっと多機能タイプ"ソフト群になるでしょう。
さてカメラ添付画像管理ソフトのひとつである[ImageBrowser]を見てみると、まず使うフォルダーを設定します。これは複数設定できます。するとビュー画面では設定した全てのフォルダー内の対象ファイルが年月日および"タグ"により分類されて表示されます。"タグ"というのは[WindowsPhoto]での名称で[ImageBrowser]では"ランドマーク"および"グループ"と呼ばれる2種の分類名称があります。他のカメラメーカーだとまた別の名称なんでしょう。
いずれにせよ、年月日もタグも各画像ファイルそのものに書き込まれている情報で、ソフトはこの情報を基にして画像ファイルそのものを分類表示します。設定されたフォルダーの下にいくつもの階層が作られていても表示には無関係です。必然的結果として年月日やタグが読み取れないファイルは表示されません。デジタルカメラでは撮影時に年月日情報が書き込まれますから、消費者は意識する必要はありません。最近だとGPSからの位置情報なども書き込めて、それもソフトで使えるかも知れませんね。
デジタルカメラをUSB等でつなぐと写真が取り込めますが、設定されたフォルダーの中で優先して取り込まれるフォルダーが1個だけ決まっていて、これは選択できないようです。外付けHDなどのフォルダーも設定できて、もしそれが接続されていなければ当然ながらその中のファイルは表示されません。単に表示されないだけで、特にエラーや警告はでません。で、取り込まれる優先フォルダーのある機器が接続されていなければ、次に優先されるフォルダーに取り込まれるようです。
Cannonの場合、サイトではカメラの機種ごとに対応ソフトを表示していて、やり取りできるカメラやビデオの互換性が心配になります。これは他のメーカー添付ソフトでも気になるところで、[WindowsPhoto]ならその点は大丈夫でしょう。まあカメラの自動認識に支障があるくらいで、基本的にはどの機種でもやり取りできないことはないとは思うのですが。そんなに互換性を取るのが難しかったら[WindowsPhoto]にだって同様に難しいはずだし。
余談ですが、画像ファイルのひとつを適当なTEXTeditor(例えばウィンドウズの"メモ帳")のアイコンにドラッグ&ドロップしてみましょう。画像ファイルがテキストファイルとして開き、読み取り不能な多数の文字列の中に、上記の年月日情報その他が存在するかも知れません。そのファイルを作成したり処理したと思われるソフト名が読めることもあります。
後は検索のみならず画像編集の機能が問題ですが、こちらは私はあまり使っていなくて詳しくありません。カタログ性能ではどのソフトも回転したり切り貼りしたり色付けを書いたりと基本的機能は変わらないように見えます。
では次回は"Google DeskTop"の代替の話です。
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*1) ウィキペデイアの記事に一通り説明がある。どんなものがあるかについては、とほほのWWW入門の拡張子一覧や拡張子辞典、ウィキペデイアのファイルフォーマット一覧などを参照。
*2) 今や歴史的遺産となった。本当に。
@ITの記事(2014/04/24)でウィキペデイアの記事などよりもMS-DOSのことがよくわかる。
Gigazineの記事(2014/03/26)もおもしろい。
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