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「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

新型同軸コリニアとはどんなもの?

2019年06月14日 05時44分02秒 | 同軸コリニアアンテナ

新型の同軸コリニア発表です。内容は下記の通りです。

【従来品15段との比較】

推奨段数 15段以上

ゲイン メインローブで従来比+7dB

打ち上げ角 0°~-4°

→-4°とは10kmで400m下へ、100kmで4000m下へ到達する。1000mの山でも4°ローブは25km先で地上に到達する。

ゲインがあるならこれが欲しいと思うのは早計。少なくともビルの屋上のような場所で見渡す限り障害物が無い場所への設置に限られる!または山岳移動局、レピータ局専用アンテナ

ビルや山に囲まれた場所に設置すると聞こえてくるのは自分の電波だけ。

従来の同軸コリニアと新型同軸コリニアの放射パターンを計測したのが下図だ。

従来の同軸コリニア、かなり広い放射角を持っていることが判明した。

これで8段以上あればメーカ製のマルチバンドGPは相手にならない。

破壊力はないが広い放射角がオールマイティな一面に繋がっている、つまり山越えOK、グランドウエーブ OK

先日報告した通り、50Wベースで750km超えの交信が実現した(海上伝搬、12段)

50Wベースで400km超えの交信が実現した(山越え?グランドウエーブ16段)

一方、新型コリニアは放射パターンが非常に狭い

この狭さだけで現同軸コリニアよりも∔7dBという事になる。実際に高台で使ってみたが従来型8段と比べると何も聞こえない騒がしく聞こえるほど差がある。

しかし放射は地平線から-4°の放射角しかない。よほど条件の良い場所でしか使うチャンスはない。

新型コリニアを使ってみたいという方は・・連絡ください。山岳移動局に優先的に貸し出します。

試作品の山から使えそうなものを通常交信用として2-3本(430MHz用)残してあります。

(新型の性能については実験中であり、この報告から変更される可能性もある)

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