機会がある度に計測しているのはアンテナのノイズフロアだ。
同軸コリニアは他の形式のアンテナよりも7.5-20dB程度ノイズフロアが低い!が確認された(少なくとも430MHz帯で)
今回も都市ノイズを東横線駅直近(50m以内)で計測してみた。測定器はRF Explore、アンテナはモービルホイップと6段同軸コリニアだ。
計測結果が下図だ。左が同軸コリニア、右がモービルホイップだ。(午前10時前後の計測)
同時刻にそれぞれ4分ずつ計測している。
図の赤線が計測値の平均。横に引いた黄色線の下は同軸コリニアの平均ノイズレベルの最小値(-104dBm)、上が同様に最大値(-73dBm)だ。
一方、モービルホイップは平均ノイズレベルの最小値(-95dBm)、上が同様に最大値(-67.8dBm)だ。
やはり同軸コリニアの方が5.2~9dBノイズフロアが低い。
このノイズフロアの差を具体的な例で考えると、
ノイズフロアの差が9dBあると
・伝搬距離に2倍の差が出る(例50kmだったものが100km)
・アンテナ利得が9dB低いアンテナでも同じカバー範囲になる
→同軸コリニアは6段で利得は8.2dBi。RADIXのRY-430M9C/W(16.7dBi)と信号強度等は異なるけど同等の性能といえる。でこれで同軸コリニアは全方向向いている。
この数字は不明点が多すぎる。
・同軸コリニアもモービルホイップも不平衡アンテナに分類される
同じ形式なのに、どうしてノイズフロアが違う?
無理やり説明すると、「アンテナ側とGND側にそれぞれ別の電位でノイズが飛び込その差がノイズ電力となる」←正しい??
・一方、先端ショートタイプの同軸コリニア。ではループアンテナもショートしている。
なのに同軸コリニアの方がノイズフロアが低い、どうして?
無理やり説明すると、「同軸コリニアの方がラジエータの段数が多く、ノイズのフィルタリング効果がより大きい」←正しい??
考えてみると・・
高性能なローノイズVUプリアンプを使用する方は多いと思うけど、都市部では都市ノイズがありこれが弱い信号を完全にマスクしている。
都市ノイズを排除しない限りプリアンプは全く意味は無さないのだ。
この辺はここに詳しい。これはGPだけでなく八木もループも同じだ。
ま、都市ノイズのある場所では八木の多段スタック+プリアンプよりも超ローノイズなアンテナ=10-30段同軸コリニアに変えたほうが有効ですよね。
聞こえなかった信号を聞くには同軸コリニアに取り換えることが非常に効果的です。
いつもコンテストではお世話になり、ありがとうございます。
>上下方向のビームを絞ることで、地面からのノイズを
ご指摘の通り理論的にはこれ以外には考えられないですね。
とするとメーカー製GP(これもコリニア)は打ち上げ角が広いのでしょうかね?ノイズがひどい。他バンドかの影響か?
メーカー製のマルチバンドアンテナは他のバンドのみならず、いろんな周波数に共振し、アンテナ内に色々な周波数≒ノイズの電流が発生してるのではないかと推測しています。
それにしても自作の同軸コリニアの方が他形式のアンテナよりも耳が格段に良いのは何度実験しても変わりません。
ま、多バンド化アンテナは便利ではありますが失うものも大きいわけですね。
それを理解して使う必要がある。
HFにしても、UHFにしても、ワンフィードでマルチバンドに出られるメリットは大きいです。
昨年のフィールドデーコンテストは移動で7/14/21/28/50/144/430の7バンド使いましたがアンテナと同軸ケーブルは2つ、2フィードで参加しました。飛びは犠牲になりますが、設営、撤収の兼ね合いの選択です。それでも各バンド楽しめました。
やはりアンテナを一番考えますね。
特に144,430MHzではコリニアばかり書いていますが、実は場所によっては八木も登場します。
最近は多段コリニアのスタックを使います。
島や山移動の6mでは1.3kgの5エレ八木を使います。
HFは伊豆諸島、そしてコンテストではG5RVとなりますが、九州に戻ると低めの打ち上げ角を狙ってMicroVertを使います。
リグもアンテナも電源も適材適所を考えています。
その通りと思います。
ロケーションや運用形態、運用バンド、バンド数、コンテストか否かで随分変わると思います。昨年のFDのオールバンド電話種目ではJHUがぶっちぎりスコアでした。オペテクニックもさることながらアンテナ選定やロケーション選定など知りたいところです。
また、2TX参加1位のXDB,LRQチームもしかりです。
それからコリニアのスタックは面白そうですね。無指向性アンテナだからこそスタックと言う考え方もありますね。
コンテストで山岳移動をするようになってロケや場所は自由に選べるようになりました。
「XNFさんとコンテストで戦った時期の勝敗から得たもの+山岳移動でのコンテスト結果」を総合してコンテストに合致した移動地を選んでいます。
設備・人が無事ならば入賞をは外すことはないでしょう。結局はロケと設備が90%ですね。
しかし設備に制約がありますのでシングルバンドが精いっぱいです。
2018年ACAGではSDEさんとコリニア1本で山岳移動を行いました。
ACAGの目的である局数マルチ確保が可能な場所、根こそぎマルチgetのコリニアでした。
作戦成功ならば両局とも少なくとも関東入賞以上のはずですが・・
根こそぎとは恐れ入りました。