430MHz山岳移動(標高200m越えくらいからか?)は、最近は100%多段コーリニアアンテナを使っている。
実は私もかつては、八木系の信奉者だった。しかし、コンテストに参加するようになり、UV専門の仲間の勧めでコンテストではGP系を利用するようになった。
実際に、VUコンテストではGP系の方が局数が稼げたこともあり、GP系を使うようになった。
山岳移動を始めた頃、何度も八木系とコーリニアの比較を行ったのだけど、八木のメリットがデメリットとしてしか感じられずコーリニアアンテナに落ち着いている。
ところで、コーリニアの特徴は、
1. 3D2Vで製作すると10段コーリニアも補強処理をしても200g以内で仕上がる。
2. 釣り竿に取り付けるだけなので、設置は簡単!!
3. 無指向性なので、まずは垂直に立てるだけ。
4. 複雑な反射波も確実に捉えられる。(逆に言うなら、相手が八木系の場合は、自分の移動地と全く違う方向に向けた方が強いと言われることがある。)
5. 但し、垂直面のパターンが非常に狭いので、取扱い注意だ。
下記がMMANAで解析した、8段コーリニアの垂直面パターン。八木系のアンテナと異なり、水平面無指向で打ち上げ角の低い所へエネルギーが集中されている。(非常に狭い)
これが想像以上の飛びをもたらしているようだ。
【430MHz8段コーリニアの垂直面パターン(リアルグラウンド)】
コーリニアアンテナの記事(本ブログより)
(ブログ左側の「カテゴリー」からコーリニアアンテナを選ぶと関連記事を確認できます。または下記のリンクから飛んで下さい)
●製作1
(ここでは、はんだ付け、補強方法について書いてある)
●製作2
(製作データの3D2V同軸の短縮率は、0.67で問題ない)
最新の数値データを掲載しておく。
周波数 | 144MHz | 434MHz | 1295MHz | |
同軸短縮率 | 0.67 | 0.67 | 0.67 | |
銅線1/4λ | 519 | 173 | 58 | ラジアル |
同軸1/4λ | 348 | 116 | 39 | A,B,D |
同軸1/2λ | 696 | 232 | 78 | C |
スタブ | 173 | 58 | 19 | スタブ |
【七つ石小屋にて】
頂部にAとBのエレメントがありますが、Bのエレメントの芯線と外皮を接続している理由は何でしょうか? そんな処理をするのなら、「A+B」としてλ/2長の1本の線で実現すればいいような気がするのですが...。
つまり、1/4λを折り返し、1/2λとして接続しています。
ですから、これを省くと所定の性能を得られません。
Aのエレメントは、SWR調整用のひげですので、調整次第では、必要ありません。
もう1点、図ではラジアルの長さがλ/2となっていますが、普通はλ/4ではないのでしょうか? さらにラジアルの数値データを見たら、λ/2でもλ/4でもない数値なので、訳がわからなくなりました。
確かに間違っていました。申し訳ありません。
いずれ、きっちり最新情報をブログにあげたいと思います。
最後に、コーリニアの段数の数え方ですが、ブツ切りした物理的な同軸ケーブルのセクションの総数を数えているようですが、妙な気がします。同軸コーリニアには輻射するセクションと輻射しないセクション(位相調整)がありますので、前者のみを数えるべきではないでしょうか?
例えば、3段GPの場合、3つのエレメントの間に2つの位相スタブがありますが、このスタブの部分は数えません。5段ではなく3段です。
とすると、同軸ケーブルでまっすぐな1本の形状に作ったとしても、位相調整部分は輻射に寄与しないので、そこを段数に含めると過大な表現をすることになってしまうのではないかと思います。
ここでの回答は結構ですので、最新情報をブログ記事に上げられる際にでも触れていただければありがたいです。
色々とご指導ありがとうございました。