本実験は下記の条件下で比較した結果であって、条件次第では結果が変わることも考えられる
実験で使用したアンテナ 5エレループ、10段同軸コリニア、15段同軸コリニア
- 5エレループは「グローバルアンテナ研究会」のHPに書かれている通りハンディ機直付で左右に360度回し更に上下に動かしてSが最大を探す
- 同軸コリニアは給電点を2m前後に固定し、アンテナを傾けてS最大を探さない
- 標高140mで東北東から北(千葉市方面から丹沢山塊)を望む場所
- 切替器は2系統なので15段と5エレループで比較した
- 片方が強い場合は、相手局がビーム方向を変えた、またはコンディションの変化が考えられるので再度もう一方でSを確認する
- 大事なことを書き忘れたがこの同軸コリニアは新型の「微妙なダウンチルト」だ
では結果を掲載する。両方のアンテナで強かった方を黄色で塗ってある。
15段同軸コリニアでは9勝1敗3分だった。
赤字の地域で両方のアンテナのS差が大きいのは相手局が見通し外(山の陰)にいる。一番わかり易いのは大山北尾根だ。この場所は大山の裏側で直接波での交信が出来ない場所だ。
なのでループを相手に向けてもSは強くはならない。
(50はSメータが触れないが受信できる、-は時々点灯するを表す、+はオーバー)
この結果をプロットしてみたのが下記の図となる
同軸コリニアがS2超えて強いのが●、S1-2強いのが●、変わらず●、ループが強いが●だ
地図上に線が引いてあるのは70-80km圏だ
最初に書いた条件下では15段同軸コリニアと5エレループは圧倒的な差?がついた。
この図では傾向が判然としないが確実に言えるのは見通しがない地域はビームアンテナよりも同軸コリニアが強い(本アンテナを試験して頂いた他の方も指摘されている)
(達磨山局は、関東方向が見通しでないことを見越して富士山にビームを向けていたが5エレを富士山に向けるよりも同軸コリニアの方が強かった)
また10段と15段の信号差はS1程度だったので段数比率と比例していた。(上記結果からS1引き算すると・・勝敗が少し変わる)
以上が無線機直付ループアンテナと15段同軸コリニアの今回の比較結果だ。次は標高の高いところで実験するが・・9エレループにしないと相手にならないか?
そういえばループは正しい方向に向けて上記のSであり、同軸コリニアは向ける必要もない!
それじゃあ、混信に弱いだろ!との話もあるが・・今回の実験では市川市局だけで混信があったがループでも同じく混信していた。
私も初めてアマチュアの免許を取得してから50年たった。無線の変遷の歴史の中で430MHzは携帯電話代わりに使われビックアンテナが林立する時代も確かにあった。
そんな時代ならば無指向性アンテナなんて混信で使えない・・は当てはまると思う。しかし今は時代が全く違う。
時代錯誤の常識を現在に持ち込んでる「魑魅魍魎」のOM達は退散して貰いたいものだ!
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