私もつい最近まで1.2Gの同軸コリニアの再現性を疑問に思っていた。
しかし1/2λエレメント長をマニュアルのサイズの0.5mm、0.25mm以内に誤差を抑えると再現性がかなり確保出来ることに気づいた。
それでも20段ともなると上記誤差を確保するにはエレメントを30本切り出す必要がある。この誤差ならばスタブだけで共振を調整できる。
【同軸コリニア1.2Gの段数について】
・20段以上のキレと利得は魅力だが少なくとも2-3度傾けてローテータで回す必要あり。でなければ手で傾けて信号方向に合わせる?
・通常使用ならば10段以下が使いやすい。それでも交信先に応じ若干傾けるのは変わらない
・8段程度が使いやすいが利得がダウンするのは気になる
・今回はダウンチルトで12段を使ったが若干切れすぎ?(直下の地域が弱くなる?)ダウンチルトこれ以下で十分。
(長七郎山 1579mでは8段程度のダウンチルトで良かったか?)
【製作での補足】
・1/2λエレメントの誤差は最大で0.5mm、位相整合部は39mmまたは38mm
(10本カットして0.5mm以内のエレメントが半分作れれば良しとする)
・マニュアルのエレメント長は仕上がりサイズ(78mm)でカットサイズではない
・エレメント間は少し余裕を作ってショートしないようにはんだ付けする
・最近使っているスタブ=リボンケーブルで調整しても結構クリチカル
・段間にボンド、自己融着を付けて上から熱収縮
(一旦、段間のテープ等も取り付けずに1290MHz付近に共振するかを確認しておく。OKならばテープや熱収縮を取り付けて調整し直す)
以上に気をつければ16段〜20段もリターンロス-20dBが可能
少しは参考になったでしょうか?
アンテナの比較テストではお世話になりました。
ボンドの件ですが、比較テストで使って頂いたアンテナも同じ手法で製作してありました。
全てのボンドを試していませんが、周波数に殆ど影響ないものを使っています。
一番手軽なのはホットボンドです。
これは秋月電子から仕入れて使用しています。
この上に自己融着を巻けば防水は完了です。
更に自己融着の上にボンドを使うことがあります。(山岳設置のレピータアンテナ)
以上の処理を行ったあとにスタブ調整をします。上記処理をして周波数が動く部分はスタブ取り付け部分の処理です。
最近はスタブ部分も完全に熱収縮まで取り付けてからスタブカットを行います。
スタブ調整が上手く行かないと熱収縮をカットして、ボンドを外して・・・
手間がかかりますが、上記手順が本筋です。
先日の長七郎山ではありがとうございました。
0.5mm以内、さらに補足を説明記載いただき再作成をトライしたいと思います。
10本のうち半分くらい作れれば良しとする。には驚きましたがそれだけ長さが大切なのですね。
スタブ部を触ったり、垂らす角度を変えるとRLや共振周波数が変化するのですが、私の作りが雑なんでしょうか…
こちらこそ交信、ありがとうございました
自作のアンテナのテストは楽しいです!
430MHzまではエレメントは1mmの誤差でも大丈夫ですが1G近くでは0.5mm以内が必要です。
スタブ部分は一番敏感で角度を変えると共振点が変わります。普通のことです。
特に1.2Gは大きく動きます。なのでスタブを同軸にくっつけるつもりで調整します。
調整後に熱収縮を上から付けて動かなくするか、動きを少なくする工夫をします。またリボンケーブルは周波数の動きが小さい=変化が小さくなる
1.2Gの私の同軸コリニアの写真が何回も出てきますが直近のアンテナの写真を、そういう目で確認して下さい。
また、別のポイントも上のコメントの回答として書いてあります。これも参考にして下さい。
(しかし、いきなり難易度が高いかもしれません)
全てを書くことは難しいのですが、自分でも当初わからなかった点をポイントとして書きました。
このブログはコメントのほうが真実やノウハウが書かれていたりします!
やはりスタブ部分触るだけで変わるのは普通なのですね、調整後に動きを少なくする固定を工夫してみたいと思います。
1.2Gはデビューが昨年でアンテナが1本もなかった為、メーカー製買うより自作で楽しもうと時間の空いた週末にコリニアで遊んでおります。
まずは精度のよいエレメント選びから初めて6~8段を作成してみたいと思います。
また壁にぶつかりましたらアドバイスを頂戴したくm(__)m
皆様からご意見を話を伺うことで制作方法や性能の改善も進みます。
こちらこそ困ったことはぜひお聞かせ下さい。
7-8段が一番バランスが良くかつ同軸コリニアらしさが現れます。
奇数段アンテナの方が良いかもしれません。
また何かありましたらご質問下さい。