先日のハムフェアで同軸コリニアで交信実験を実施した方から大変興味深い報告があった。
昨年の全市全郡コンテスト中430MHzで同軸コリニア同士と12エレループ(相手)との通信実験を日光⇔熱海で行った。
伝搬実験データ:
熱海⇔日光 距離約200km、アンテナの正対方向は1700-1400mの丹沢主峰で遮られている
出力 20W⇔50W
●同軸コリニア同士 51-51
●相手が12eleループに切り替える 51-51 (トークパワーが上がったので3dB程度は上がっている模様)
12eleループは正対方向だった(下図の赤線)
(参考:144MHzでは共に59-59)
当日はこのレポートで終了したはずだったが・・・
今年ハムフェアで当ブースへ来場されて「あの後、筑波方面へアンテナを向けると信号が上がったのです。」との報告だった。
通信実験をまとめると下記の通りとなる。
赤線は地点間のアンテナ正対方向。黒矢印がビーム系アンテナと交信出来た方向及びRSレポート。
水色が熱海の移動地から同軸コリニアの電波が飛んでると思われる地域。
(つまり筑波以南がサービス地域だった)
こちらとの最適パスは
日光局から熱海は南南西。実際一番強かったのは南南東。
群馬局から熱海は南南東。実際一番強かったのは東南東。使用アンテナは20ele x 2(推定)
群馬局との交信で分かったことは、こちらの同軸コリニアで受信出来ていたが相手は聞こえていなかった。
(出力差のせいかも?3dB)
これは「面で交信する同軸コリニア」と「点で交信するビーム系アンテナ」の違いなので特にビーム系は要注意だ。
何度もこの場で書いているが同軸コリニアアンテナまたはGP系との交信では
ビームアンテナは必ずしもアンテナを正対させない方がRSが上がることがあるので一番強い所を探してみて下さい。
とんでもない方向が一番強くなっています!
(よくいわれるのは「神奈川は南なのにアンテナを北向けると強いんですがどうしてですか??」心の中で「知らんわ!!」)
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