5月4日(水)に大分県別府市の鶴見岳1375mで430MHzで移動運用を行いました
鶴見岳は九州特有の高山植物「ミヤマキリシマ」の群生地です。見頃は5月末と聞いていたので期待はしていませんでしたが開花が始まっていました
【ミヤマキリシマ】
【ミヤマキリシマの向こうには大分市内と野生猿で有名な高崎山が見えます、満開になるとピンク色一色で綺麗です】
●今回の運用地 鶴見岳(1310m付近)
狭い山頂で観光客に迷惑をかけないように少し下った場所とした
【正面は四国、左側が山口、右側が大分市内、途中にある展望台にて】
●設備
15段同軸コリニア(ダウンチルトタイプ)、ハンディ機 5W
ポール 安かった頃に購入したDX Wire 10m Mini
iMUTO 40W PD電源
●運用
実は地方は430MHzが少ないと聞いていたので1時間も運用できれば良いと思っていた。
午前中は確かにバンド内は静かで4,5の山岳移動局が聞こえていてお声がけをした
11時半過ぎから本格的にCQを出し始めるとほぼ途切れることなくcallを頂き、帰りのバスの予定時間を大幅に過ぎてしまった
島根 1 山口 13 広島 2 岡山 1 愛媛 6 高知 2 福岡 4 大分 6 宮崎 1
●いろいろ
- 地方でも思ったよりも同軸コリニアが知られていた
同軸コリニアと紹介するとHPで知っていますとおっしゃる方がかなりいらっしゃった。で「HPが書いた本人です!」と答えると驚いていた
同軸コリニアを購入頂いた方1局と交信、もう1局も同軸コリニアでの運用を確認できた
- 一度、固定のアンテナで交信した後、ハンディ機ハンディホイップで改めてRSを送ってくれた方がいらっしゃた(TKS!)
- 宮崎市からcallがあったのには驚いた(別記する)アンテナは東向きだったようだ
- twitterで受信レポートを徳島から頂いた
- 直接波では井原市250km、反射波では宮崎市最低300km-最大700kmを記録した(je2sde局が同じく宮崎局と750kmの交信がある)
- まだまだ交信できたのだがバスの時間の関係で撤収したのは残念
●宮崎市との交信
宮崎市との交信を取り上げたのは伝搬の不思議さを共有して頂くためだ
宮崎の移動局は東向けと言っていた、また
- 宮崎市と別府市は間に山が連なり直接波では交信できない
- 四国の石鎚山系があるがこれの反射は宮崎市・別府市の交信には使えない
の条件がある
下図が鶴見岳と宮崎市の関係になる
宮崎局がむけた東には太平洋以外に何もない
鶴見岳の同軸コリニアは無指向性アンテナでピンポイントな反射は期待できない
運用場所からの太平洋への抜け道は佐伯市から土佐清水市までの豊後水道しかない
- 土佐清水市経由の太平洋反射は宮崎まで750km
- 一番近地点の佐伯を抜けるルートで宮崎まで400km
相手局の13eleスタックが太平洋上の反射を拾ってとダウンチルトによる強力な太平洋上の面反射の成せる伝搬だろう
地方でも山に登ると結構交信できる事が分かり楽しく1日を過ごせた
今回は鶴見岳からの運用とのこと、宮崎と別府、不思議な伝搬ですねえ・・・。
私も熊本空港へ向かう途中、偶然に飛行機が久住山の上空を飛んで、その時に満開のミヤマキリシマに遭遇しました
壮大でしたよ!
ダウンチルト、同軸コリニア・・全く見通しの無い地域・山の裏側から呼ばれるのは本当に面白いです