髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

梅雨明けで復讐ツーリング!富士山五合目行って涼んでくるぜ!

2010-07-19 | ツーリング
昨日(7月18日)、本当に久しぶりにツーリングに出かけた。
曇天続きで、地元を乗り回すだけだったので、それに対する復讐だ。

連休中で高速道路でも一般道でも、どこでも凄まじい混雑が予想できたので、混雑が始まる前にとっとと出かけ、昼ごろには帰ってくる予定で、富士山の五合目まで行って来た。

テーマは「ともかくサッサと動く」である。

朝の4時に起床する。

元々毎日5時に起床しているので、これは低めのハードルだが、普通の人にはちょっと難しい事かもしれない。
しかし、これでかなりの時間を節約することができる。

5時過ぎ。

モゾモゾと用意をし、家を出る。
服装は迷ったが、半袖のポロシャツに、薄手のパーカーで出発した。
富士山を目指すには薄着だが、寝ぼけていたのかもしれない。
しかし、天候の変化に対応できるように、カッパはサイドバッグに入れておいた。

調布から中央道へ。
ちょっとびっくりしたが、この時間でも中央道は空いてはいなかった。
混んでいるわけでもないが、80キロ巡航でそこそこクルマが走っている。
朝に強い人達なのだろう。
走りだすと、朝のひんやりした空気が心地良く、気持よく目がさめてくる。
XL883Nも、久しぶりの遠出でルンルンしているようで、自分も嬉しくなってくる。

6時過ぎ。

談合坂SAに到着。
バイクの駐輪場には、すでに多くのライダーさんが集結している。
独りなのは自分だけなのかな?まあそれはどうでもいい。
缶コーヒーを飲んで、サッサと出発。

7時前。

河口湖から下道に下りる。自宅から90キロ。
これから入る富士スバルラインは、往復が約60キロあり、もちろん途中にガソリンスタンドはない。なので、ここで一回給油をした。
この時点で、電光掲示板に「駐車場空き待ち渋滞3キロ」の表示を見て驚いた。
大丈夫なのだろうか…?

すぐにスバルラインに突入した。
しかし、入ってすぐに凄まじい寒さに襲われる。
ブルブル震えながら走っていたが、ここで心が折れた。
路肩に止めて、カッパを着る。

「カッパごときで防げるのか?」と不安だったが、思った以上に効果を発揮してくれた。危なかった。カッパがなければ断念していただろう。

バイクはスイスイを緩やかな坂を登っていき、少しずつ高度を上げていく。

似たような木々の景色を見ながら走っていると、三合目を過ぎたあたりで、劇的に景色の「見え方」が変わる。
ヘルメットの中で「おお!」と叫んでしまうくらいに景色が変わる。

「景色が変わる」と言っても、木々が変化するのではなく、「見え方」が変わるのだ。
太陽の光の差し方が変わる。
それまで霞がかっていた遠い場所まで、すっきりと視界が晴れてくる。
山に登ることが多い人にしてみれば、当たり前の感覚なのだろうが、これには驚いた。

それからは、景色の見え方に驚くばかりで、あっという間に進んで行った。
何だか、五合目に到着してしまうのが惜しいくらいだった。
四合目くらいから、路肩の駐車が増えてくる。
そして、いよいよ五合目が近づいたころに、渋滞の最後尾に着いた。

雰囲気から察するに、この渋滞は動きそうにない。
どうしようか考えていると、ハーレーに乗ったおっさんが、反対車線を走って行った。
自分も続いて行くと、しばらく走ったところで渋滞が切れて、交通誘導のおじさんに止められる。
どうやら、五合目からシャトルバスが下りてくるらしい。
そのシャトルバスが通り過ぎたあとに、上りのシャトルバスが反対車線を上がっていく。

どうしてなのか理由は分からないが、バイクはその上りのシャトルバスと一緒に走って上っていいそうだ(恐らく自転車と同じ扱いなのだろう)。
あからさまに二輪が有利な展開に。

5分くらい待つと、シャトルバスと関係者?たちのクルマが下りてくる。
その後、シャトルバスを先頭にして、ハーレーのおっさんたちと共に渋滞の列を横目に反対車線を上がっていく。
なんとなく申し訳ない…。
お陰で、あっという間に五合目に到着した。

8時過ぎ。

標高約2300メートル。自宅から127キロ。

小学6年生以来の五合目なので、メチャメチャ興奮した。





いくらでも吸い込みたいほどの美味しい空気。
天候に恵まれて、遠くまで効く視界。
走って行けば登れそうなほどに近く感じる山頂。その上に輝く太陽も、いつもよりも近く感じる。
そして「音」がない!
下界では味わえない贅沢。これが一番気持ちよかったかもしれない。


山頂が近いと、富士山は平たく見える。

到着した時間は、下山してくる人が多いらしく、杖を持った人たちが続々と下りてくる。
先に下りてきた人たちだろうか?くたばって寝っ転がっている人たちも多い。
また、これから登る人たちもいる。外国から来ている人も多かった。

しばらく散策して、寄付のつもりでレストランで朝食。
一杯1000円のラーメンをいただく。
「よくこんなに不味いラーメンが作れるなあ!」と感心しながら食べる。
早く記憶から消し去りたい。

いつまでも景色を眺めていたかったが、サッサと下りる。
そう。五合目まで「涼みに」行ったのだが、歩いて動きまわるとかなり暑かった。
バイクで走るとかなり涼しいのだが、太陽光線がクリアに当たるからだろう。

帰りも同じく、交通誘導のおじさんに止められる。
5分くらい待っていると、前にいたBMW(バイク)のおっさんが、「自転車が行ってるんだからバイクも行かせろよ!」とおじさんに怒り出す。
高級なバイクに乗っているくせに、人間としての器は小さめだ。
「対向車線からバスが来るので、バイクは危ないんですよ」と交通誘導のおじさんが言うと、「じゃあ自転車も行かせるなよ!」などと言っている。
あまりにも子どもじみた発言に、すぐ後ろにいる自分が猛烈に恥ずかしくなる。
けっきょく、BMWのおっさんは、エンジンを吹かしたあとに静止を振りきって「馬鹿野郎!」とか言って走り去ってしまった。
周囲のクルマの人たちの視線が自分に降り注ぐ…。
いや…俺は仲間じゃありませんよ…。ちゃんと待ちますよ…。



その後すぐに上りのシャトルバスが通過して、スルスルと下りることができた。
上がりの渋滞はさらに長くなっていた。
恐らく最後尾のクルマが五合目に到着するのは3~4時間後くらいになるだろう。

山中湖方面に走りだした。
次の目的地は陸上自衛隊の「北富士演習場」だ。
ここは日曜日を中心に、一般に開放されている。
普段、陸上自衛隊の戦車などが走り回っている場所を見てみたいと思ったので、行くことにした。
138号線を山中湖方面に走ると、「北富士演習場」という標識が現れる。
事前にブログで読んでいたので、「これ以上は入れません」というゲートを突破して侵入する。
その後、もう一度ゲートが現れる。
「ふはは!俺を止めることは誰にも出来ない!」などと言ってゲートを突破したら、ヘルメットを被ったお兄さんが走りだしてきて私を止める。
どうやら、そこは本当に入ってはイケナイ場所だったらしい。

気を取りなおして演習場を進む。





路面が砂利なので、はっきり言ってハーレーには不利。
柔らかい操作をしないと、後輪が滑るし、前輪もロックしそうだ。
オフロードバイクなどで走ったらさぞ楽しいだろう。








74式戦車。昔プラモデルで作った。

しかし、いたるところに「不発弾を見つけたら連絡しろ」という看板が立っている。
これだけ立っているのであれば、不発弾は確実に落ちているんだろうなあ。
バイクを停めて奥地まで探検したかったが、野生の生き物がウヨウヨしていると私のゴーストがささやくので、ここもサッサと撤退。
絶景だった。
ちなみに、バイクはかなりホコリまみれになるので、汚したくない人は行けない場所だと思う。

そして山中湖を見て休憩し、帰路につく。



この時点でまだ11時。

道志みち経由で相模湖を抜けて、中央道で帰る。
途中、道の駅どうしで、鮎の塩焼きと豚汁で昼休憩。
鮎の塩焼きは、頭部だけを残し、骨ごと全部食べた。
甘みがあってとても美味しかった!



下り方面の酷い渋滞を横目に、スイスイ走って14時には帰宅した。
そしてジャジャっと洗車。

走行距離273キロ。
渋滞でイライラすることなく、思う存分走れて楽しいツーリングだった!
良いコースなので、また行ってみたい。
コメント (4)
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