2月24日の「Perfume LOCKS!」(3人オススメのK-POP特集)を聴いて、ちょっと前から引っかかっていることを思い出した。
Perfumeの3人は、テレビドラマや漫画や芸人やK-POPなどに異常に詳しい。
「Perfume LOCKS!」では、楽しそうにキャッキャとK-POPを紹介してくれたし、雑誌などを見ても、多くのテレビドラマをしっかり見ていることが分かる。それに加えてかしゆかはかなりのゲーマーらしい。
ストレートな感想として「よくそんなに時間があるな」と感じる。
Perfumeはアイドルかアーティストか?という議論が時々わき上がるが、Perfumeを楽しめるのであれば、それはどっちでもいいと思う。
しかし、上記のことを考えると、Perfumeはやっぱりアイドルなのだろうかとも思える。
以前にも書いたが、私は、Perfumeは「役者」に近いと思っている。
役者としてのトレーニングを完璧に積んでいる3人が、キャッキャと笑いながらテレビドラマなどの話しをしていて、いざ自身の表現活動になると、表現の仕込みを完璧に積んでいる大人(MIKIKO先生や中田ヤスタカ氏など)が出てきて、我々が息を飲むようなパフォーマンスを見せてくれる。
MIKIKO先生が施す演出を表現するために、ギリギリまで鍛え上げられた「役者」。
それは、クイックジャパン75号「第4のPerfumeたち」でのMIKIKO先生の、「(幼い頃から鍛え上げてきたので)やればここまでできる」という言葉に集約されていると思う。
なので、彼女たち役者自身は表現を出力するための「仕込み」はしているが、表現を入力するための「仕込み」はしていないのかも知れない(もちろん、3人はどん欲に色々なものを吸収しているとは思いますよ)。
言わば、表現活動をしなければ「普通の女の子」だ。
クイックジャパン75号によると、初代の「Perfumeの掟」は、MIKIKO先生がニューヨークにいる頃に企画されたものだという。
「普段の振りとは違った、実はこんなのもできるっていうのも見せたかった」と言っているが、そこがPerfumeが現在のポジションを迎える大きな分岐だったのではないかと想像する。
Perfumeのダンスパフォーマンスの大きな特徴として「笑わない」というものがあると思う。
「笑わない」というよりも「表情がない」。
GAMEツアーの一曲目の「GAME」で登場した3人は、無表情を通り越して「怒りの表情」にすら見えた。
MIKIKO先生に仕込まれていない、他のダンスグループがこれを真似すると、たぶん単純に「カッコいい」ダンスになるのではないかと思う。
緻密で正確な動作を繰り返す、機械のようなダンス。そして生の声も聴こえない。
血の気を感じさせない白い女の子が、表情もなくプログラムに沿って踊り続ける。
もうまさしくこれは「大人に操られるロボット、操り人形」だと思う。
ひょっとすると、これが本当の意味の「アイドル」というものなのかも知れない。
ずっとPerfumeの演出につきまとう「冷たさ」「無機質な雰囲気」「近寄りがたさ」「恐怖」のようなものが、今回の東京ドームで披露された「Perfumeの掟」にも十分に反映されていると感じた。
と、そう考察させておいて、上に書いたようにギャーギャー笑いながらK-POPを紹介する3人組。
「ジェニーはご機嫌ななめ」や「Perfume」でキャッキャと心底楽しそうに振る舞う天使や小悪魔や噛みさま。
その「生身の感覚」「ほがらかな感覚」が「Perfumeの掟」で披露されるクールで誰にも似ていない存在感の下に横たわり、より表現する意味を鮮烈にしているのだろうと感じた。
このギャップがPerfumeの特異な点だと思うし、面白さなんだと、最近はつくづくと思う。
先日、Perfumeファンの方と飲んだ時、私が「Perfumeはロックでパンクだ!」と言うと、ジャズ畑出身のその方は「いや、Perfumeはジャズだ!」と言っていた。
その人が受け止める角度によって、虹色のように幅広く光るのがPerfumeの魅力なのだと再認識した。
やはり、好きな人の数だけ、好きなPerfumeがあるのだよなあ、と感じた。
結論。
かしゆか好きっス!
Perfumeの3人は、テレビドラマや漫画や芸人やK-POPなどに異常に詳しい。
「Perfume LOCKS!」では、楽しそうにキャッキャとK-POPを紹介してくれたし、雑誌などを見ても、多くのテレビドラマをしっかり見ていることが分かる。それに加えてかしゆかはかなりのゲーマーらしい。
ストレートな感想として「よくそんなに時間があるな」と感じる。
Perfumeはアイドルかアーティストか?という議論が時々わき上がるが、Perfumeを楽しめるのであれば、それはどっちでもいいと思う。
しかし、上記のことを考えると、Perfumeはやっぱりアイドルなのだろうかとも思える。
以前にも書いたが、私は、Perfumeは「役者」に近いと思っている。
役者としてのトレーニングを完璧に積んでいる3人が、キャッキャと笑いながらテレビドラマなどの話しをしていて、いざ自身の表現活動になると、表現の仕込みを完璧に積んでいる大人(MIKIKO先生や中田ヤスタカ氏など)が出てきて、我々が息を飲むようなパフォーマンスを見せてくれる。
MIKIKO先生が施す演出を表現するために、ギリギリまで鍛え上げられた「役者」。
それは、クイックジャパン75号「第4のPerfumeたち」でのMIKIKO先生の、「(幼い頃から鍛え上げてきたので)やればここまでできる」という言葉に集約されていると思う。
なので、彼女たち役者自身は表現を出力するための「仕込み」はしているが、表現を入力するための「仕込み」はしていないのかも知れない(もちろん、3人はどん欲に色々なものを吸収しているとは思いますよ)。
言わば、表現活動をしなければ「普通の女の子」だ。
クイックジャパン75号によると、初代の「Perfumeの掟」は、MIKIKO先生がニューヨークにいる頃に企画されたものだという。
「普段の振りとは違った、実はこんなのもできるっていうのも見せたかった」と言っているが、そこがPerfumeが現在のポジションを迎える大きな分岐だったのではないかと想像する。
Perfumeのダンスパフォーマンスの大きな特徴として「笑わない」というものがあると思う。
「笑わない」というよりも「表情がない」。
GAMEツアーの一曲目の「GAME」で登場した3人は、無表情を通り越して「怒りの表情」にすら見えた。
MIKIKO先生に仕込まれていない、他のダンスグループがこれを真似すると、たぶん単純に「カッコいい」ダンスになるのではないかと思う。
緻密で正確な動作を繰り返す、機械のようなダンス。そして生の声も聴こえない。
血の気を感じさせない白い女の子が、表情もなくプログラムに沿って踊り続ける。
もうまさしくこれは「大人に操られるロボット、操り人形」だと思う。
ひょっとすると、これが本当の意味の「アイドル」というものなのかも知れない。
ずっとPerfumeの演出につきまとう「冷たさ」「無機質な雰囲気」「近寄りがたさ」「恐怖」のようなものが、今回の東京ドームで披露された「Perfumeの掟」にも十分に反映されていると感じた。
と、そう考察させておいて、上に書いたようにギャーギャー笑いながらK-POPを紹介する3人組。
「ジェニーはご機嫌ななめ」や「Perfume」でキャッキャと心底楽しそうに振る舞う天使や小悪魔や噛みさま。
その「生身の感覚」「ほがらかな感覚」が「Perfumeの掟」で披露されるクールで誰にも似ていない存在感の下に横たわり、より表現する意味を鮮烈にしているのだろうと感じた。
このギャップがPerfumeの特異な点だと思うし、面白さなんだと、最近はつくづくと思う。
先日、Perfumeファンの方と飲んだ時、私が「Perfumeはロックでパンクだ!」と言うと、ジャズ畑出身のその方は「いや、Perfumeはジャズだ!」と言っていた。
その人が受け止める角度によって、虹色のように幅広く光るのがPerfumeの魅力なのだと再認識した。
やはり、好きな人の数だけ、好きなPerfumeがあるのだよなあ、と感じた。
結論。
かしゆか好きっス!
たしかに、入力は一般大衆の感覚
そして、出力は超最先端の芸術…
(これの反対バージョンは多いですが…(汗))
これって無敵ですよね
そして鍛錬してきたからこそ上品なんでしょうね~
「これがアイドル、これがPerfume」
っていうのを強く表現していますよね。
そして死と再生、
三人(とチーム)の絆と努力による更新の表現ではないかと感じます。
>たしかに、入力は一般大衆の感覚
>そして、出力は超最先端の芸術…
>(これの反対バージョンは多いですが…(汗))
確かに…笑
3人のあまりにも「普通な」感覚が面白いですよね。
先日のLocksは「これ何なん?コレ誰のラジオなん?」とツッコミを入れてしまいたくなりました。
かつての木村カエラさんのように、後輩を引っ張り上げる、という感覚でやっているのかな?とも思いましたが、単純な「ファン」でしたねw
「死と再生」
こういったテーマは、きっとMIKIKO先生の中にあると思うんですよね。
今思いましたが、初代「掟」をプロデュースするときに、MIKIKO先生がニューヨークにいた、ということが大きいのかも知れませんね。
「枠」に囚われないPerfume。カッコいいです!
そうですよね。
何と言っても「Perfume姉さん」ですもんねw
かしゆかがどこかのインタビューで「練習はしますか?」と聞かれて「あんまりしませんw」と答えていたのを思い出しました。
本当に練習しないのではなく、ダンスのレッスン自体が身体や生活に染み付いているのでしょうね。
以前より圧倒的な文章力が大好きで、過去記事も
恐らく全部読んでいると思いますw
ロックでパンクでジャズで演歌ですが、やっぱり
アイドルだなぁと思って見ております。
コメントありがとうございます!
全部お読みになっているとは…w
重ね重ねありがとうございます~!
早くツアーのレポートを書きたくてウズウズしております。
>ロックでパンクでジャズで演歌ですが、やっぱりアイドルなぁと思って見ております。
『「アイドル」の意味を回復する3人』と呼ばれてる娘さんたちですもんね。
メチャメチャに引っ掻き回している感じでもありますが・笑
僕の友人界隈には「ギャップ萌え」なる単語を使う人間が割と存在しているのですが、
そんな言葉ではPerfumeには安っぽすぎると常日頃思っております。
友人共には「Perfumeでも観て、塵になるまで焼き尽くされてしまえ!!!」と思っております。
MIKIKO先生の中には、
究極のアイドル→虚像→死。
みたいなイメージがあるのかなあ、とか妄想してます。
何だかPerfumeには、どこかに死の匂いを感じさせる部分が潜んでいて、
それを演じるのが、生気と感情にあふれた、あまりにも普通な女の子達だ、っていう所が
ハートを鷲掴みにして離さないポイントなのだという気がします。
って全く同じこと言ってますね、すみません。
ちなみに僕も当日はバルコニー(にんじん)でした。
「掟」の時の記憶はあまりありませんw
ただ、「ギャーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」とばかり叫んでいた気がします。
もしお近くに居られましたら、その節はご迷惑をお掛けしました・・・。
毎回記事楽しく読ませていただいています。
次の記事も楽しみにしています!!!
コメントありがとうございます!
そうなんですよね!どことなく生きることに対抗する、というか生気が感じられないパフォーマンス(これは語弊があるか!)とでも言いましょうか…。
静かさ、冷たさ、硬さのような、見えない壁があるような気がします。
それがあの活き活きとした3人娘がやっているところに大きな魅力があると思います。
これまた私も同じこと書いていますが・笑。
>>究極のアイドル→虚像→死。
「edge」でこういったイメージが連想出来ますよね。
せきまさんもにんじんバルコニャーでしたか!
ドーム座席解説では「悪席」なんて書いてありましたが、とんでもなく良い席でしたよね!
私も「掟」で絶叫していたので、ご迷惑をおかけしていなければ良いのですが…!
出てきそうで中々出てこないワンマン情報を待ちつつ、記事を書いて行きます…w
これからもよろしくお願いいたします~♪