川越市内をパンの販売であちこち走っていると、意外にも周りに買い物をするお店がない地区があります。地域の方とお話しすると、特に高齢者の方々や小さなお子さんがいるご家庭では毎日の買い物に苦労されていると聞きました。
それでなくても、毎日の猛暑やコロナウイルスの広がりで外に出たくないこの頃、中には食パン一斤を買うためにタクシーを呼んで買い物に行くというご家庭もありました。
私たちのパン屋では、そんな方々のお役に立ちたいと1年前から計画を進めてきました。でも販売に使える車は小さなバンが一台だけで毎日のパンの配達や販売で手一杯・・・そんな時にこの春からのコロナ騒ぎが起き、お昼に販売に行けない企業が出始めました。
コロナウイルスによるピンチを、私たちの店でしかできないチャンスに変えようと考えた末に地域でのパン販売に本格的に取り組むことを始めました。
まずはこの店舗から近い新宿団地から徐々に取り組み、ようやく先月から住友あおいの公園の中での販売をスタートさせました。
3年前から住友あおいの団地の夏祭りのパン販売をさせていただいていたご縁で、私たちの所属する第3川越いもの子作業所にもご理解を戴いており、今回の販売でも一緒にチラシ配りをして下さる等大変ご協力をいただきました。
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先日の8月23日(日)の販売風景です。
写真には入っていませんが、公園内には親子連れや近所の方々が集まってくださいました。
雷雨の予報が出ていたので、パンの数はたくさんは用意していなかったのですが、1時間の間に売り切れてしまいました。
わざわざ「パンおいしかったで~す。」と言いに来てくれた小さな男の子、
家に持ち帰って食べたらおいしかったと、汗拭きながら大急ぎでもう一度駆けつけてくださった高齢の男性。
暑い中おいでいただいた皆様に心から感謝です。
次回はもっとたくさんのパンをお持ちいたします。