8/11~14日 石橋、宮澤
10日20時に出発。天気予報はかんばしくなかったがひとまず剱に向かう。日が変わる少し前に扇沢の無料駐車場に着く。ここで前泊し、5時起床。5時45分からバスターミナルに並んだが先客が多く6時半始発のバスにはすんでのところで届かず次発の7時の便に乗る。大荷物をダッコしたりしつつ乗り継ぎ、8時40分ごろ室堂。水を汲んで出発。薄曇りで風が心地よい。
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14時5分熊岩取り付き。
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そこで石橋さんは荷物係のわたし(宮澤)に先行を命じた。とっとこ歩いて行くと、雪渓が一カ所切れていたので、左の岩場を通過した。
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16時5分熊岩着。唯一残っていた快適なテン場を確保した。その2時間20分後に石橋さん熊岩着。開口一番、お迎えに来いとテントで寝転んでいた宮澤に激怒する。ともあれ急いで夕食を済ませ、20時頃就寝。
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2日目。4時起床、5時出立。予報に反してそう悪くない天気。6時前Cフェース取り付き着。宮澤のギア不足で即敗退。八ツ峰上半部に移動して六峰に取りつく。先行するガイドグループのあとを進んだ。
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ルートは分かりづらく、初見では難しい、とのちほど石橋さんは言っていた。
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六峰、七峰を越え、八峰の取り付きで降雨。少量だったが岩が濡れてふたりとも気持ちが萎えた。七峰と八峰の間から懸垂で下山。具合よく捨て縄があった。下降途中、ヘルメットとヘッデンの新しい破片が散らばっていた。7月にここで亡くなった方のものらしい。なおこの懸垂時わたしのロープも石橋さんの落石により切れかかった。不吉な場所だ。
時間が早いので雪渓を上り詰め、八ツ峰上半部のゴール地点に着いた。
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われわれに先行し、結局上半部縦走を果たしたガイドグループとも挨拶を交わす。その後、三ノ窓偵察に向かった。ひどくざれた岩場を慎重に進む。それでも行き帰りで2、3回落石を起こした。三ノ窓のテン場にはエスパースのテント一張りのみ。空いているテン場でゆっくり休憩を取ってから下ってきた道を上った。
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帰路、チンネを超えてきたパーティーとすれ違う。
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八ツ峰上半部のゴール地点までもどると、このパーティーが変わりやすい天気のため剱山頂に行こうか迷っているというので天候を調べて伝えたところ彼らは向かうことにした。わたしたちは雪渓を下りて熊の岩にもどった。
のちほど、彼らとは熊の岩で顔を合わせ、剱山頂では天気が最高だったと伝えられた。うらやましい。
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15時テン場着。一休みしてから夕食。18時就寝。三泊四日の予定を一日繰り上げて翌日下山することにした。
4時起床。6時ごろ出発。熊の岩ともおさらば。雪渓が切れて岩場を進む場所で先日剱を登ったパーティーとまた顔を合わせ、太田山岳会メンバーだと判明する。リーダーと石橋さんは顔見知りだった。
石橋さんの膝の具合がすこぶる悪く、われわれはゆっくり進む。荷物も大半はわたしがかつぐことになった。
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16時の便で室堂ターミナル出発。乗り継いで車に戻り、温泉、食事、帰宅。疲れた体と大荷物と数日間の記憶をもって今回の合宿終了です。
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宮澤