土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

作品No.1~3 ライナーノーツ

2007-12-12 23:40:24 | 制作日誌
作品No.1~3 ライナーノーツ (制作日誌)

作品No、作成日の順番が逆ですが、
作成日はPC書類に起こした日。作品Noは着手順(のまま)になってます。
制作は3本ほぼ並行してで約一週間。
PC稿の日付までが加筆・修正日数になります。
殆ど3本目の小噺に費やしましたが、これは(話に必要な)文量・長さもさることながら、私がいわゆる「落語」を書いた事が無い。(他の2作があった訳でもありませんが)
というより書こうとも書けるとも、考えた事さえ無かったからです。
落語は見る(TV;)もの。観客サイド。なのに何故ゆえ・・
無謀な事に手を付けてしまったのか。
単に書き出しを、たまたま「え~」と。したら次が「ま~」になって。・・みたいね?
てな感じで、いきおい落語にしてしまった。
『ふざけるなっ!』って怒られそうですね;でも事実なんです。すみません。
あと江戸っ子と言っても普段、江戸弁でしゃべっている訳じゃありませんから(笑)そっちの方もかなり怪しい。保証出来ません。すみません。
そんな訳ですから、ご大層に「net 小噺」なんて銘打ってても、この一本で終いになるかもしれません;
でも先の2作と違って;大変楽しく書けたので、もっと勉強したいと思います。

2作目で書いた様に永いこと(数年)「何を」で悩んでいた私ですから、いきおい吐露;から始めちゃったもんですから、正直スタイルに意志があった訳では無く、カテゴリー・ジャンルは後付けです。
改めて3作見たところ、全てに(多分に;)寓意が折り込まれている事に気付きまして。そういえばいつも書いていたもの(作品でなく)も、そんな感じだったと。
これは寓話(代表「イソップ物語」)、大人の為の(?;)寓話(別名:ただの嫌み;)かな~?と本当に強引にこれを「着地点」と定めました。

「鍵」、吐露です。吐露以外の何ものでも無い;
「チッ!」をそのまま書く(日記)訳にもいきませんから。
そしたら(公共の場での)愚痴の垂流しになっちゃいますから。
だから最低、「読み物」にしようと思いながら書きました。

「ツインソウル」、私の「希望的想像」への自答というか。
とある所に書かれていた文が、ツインソウル(と思ってる人物)から私へのメッセージだったとして、の上での話なのですが。(ややこしい;)
それに対するひっかかりと、ある懸念(現状に関して)について、プラス「何を」を見つけられなかった事を絡めて、ツインソウルの概念とか、やたら一杯詰め込みました。
日頃考えている事、今頭を占めているもの、つまり悩みの産物・悩みの権化みたいなものですね。う~ん全くロマンチックじゃ無い;

「困ったちゃん」、これは完全ノンフィクションですね。
自分はともかく、友人二人のはバレない様にと気を使いました。大丈夫かな~;
お解りのことでしょうが、≪泣き真似≫で表した≪俺様ストーカー≫と一作目の≪嫌な声≫は同一人物を指しています。ネットストーキングしてくる奴ですね。
見知ってはいますが会った事は無い。つまり係わりの無い人物です。
私の知人・友人が『元カレ?』(笑)なんて誤解すると、相手(元カレ;)に失礼、迷惑するだろうと思って書き置く事にしました。当然私も迷惑です。
「net小噺」と命名した以上、netの特性を生かしたものでなければと思い、言葉や漢字またその遊びが出来たらいいなと思いながら取り組みました。
余談ですが。落語というスタイルは、ノンフィクションという扱いにくい材料を使って寓意を示すのに、しごく有効なツール(って言ってしまって申し訳ありません)だなと思いました。「笑い」というものに「落とす」と言うのが、負の現実、憤りや怒りを「笑い」に昇華させる。笑い飛ばす(笑ってもらえたかは置いといて;)鬱憤を晴らす;のにピッタリだなと、書いてて感じました。スカッとしました。
本当にこんな事に使ってしまって、あいすみません。



最後に、読んで下さった全ての方へ。
まずは。読んで下さって「ありがとう。」
そして、「自分には・・」(資質・資格)「まだ・・」(レベル・状況)で二の足を踏んでいる方へ、
まだまだ未熟だと自分を思っていても、今を留めましょう。
現時点の自分、出せる結果の積み重ねが未来を創る。
結果は続いて行くもの。
駄目は肥やしに消化して、新しい結果を育みましょう。積み重ねて行きましょう。

「始めなければ始まらない。」
僭越ながら。同じ悩みを持つ者からの、クリスマスプレゼント(少し早いですが;)の代わりに、この言葉を贈ります。

                         
?? 猫目くノ一 2007.12.12


作品No.3「困ったちゃん」

2007-12-12 23:17:21 | net小噺(創作)
演題 困ったちゃん

え~ 周りで見聞きした話を 一つ二つ三つほど
ま~ ひとくちで ≪困ったちゃん≫ と言いましても
こんな所(ネット)で取り上げる もん ですからね
「ちゃん」なんてぇ呼べる様な 可愛いしろもんじゃあ
そりゃ ありません

友人から聞いた話、ですがね
市民スポーツご存知ですか?
子供のね 少年野球とか少年サッカーとか少年○○とか・・
あ、知ってる?さいですか こりゃ失礼しやした
で、その少年○○
○○から追い出された監督が一人目の ≪困ったちゃん≫
で、追い出されたその理由・・・・・
あいにく・・ 忘れちまいやした
いけませんねぇ、歳ですかね 困ったもんですね
あ、これじゃ あっしが困ったちゃん! ははっ
よまい言はいい? ぁ はいはい

その監督ですがね、余所のチームを渡り歩いたそののちに
何の因果か、また元のチームの監督に納まったそうで
「凱旋」って奴、つもりなんでぇしょうかねぇ
いや、なんで戻れたかは もちろん 忘れちまいやしたよ
いけませんねぇ いや、あっしのことじゃあ ありませんて
何が って、いやなに 少年スポーツですからね
大きくなれば子供たちゃあ、クラブを卒業して行く訳ですよ
ですがね お子さんお持ちの方なら、お察し頂けましょうが
お兄ちゃんが、入っていたから弟さんも てなご家庭は
多からず少なからず・・・ 少なからずで とどのつまり
悪さしたってぇ監督を、知ってるお子さん達は去ってても
お手伝いしてたお母さん方は、残っていたりする訳で
当然、「悪さ」知ってるお母さん方は 吃驚仰天!
なのに、そいつときたらぁ 何事も無かったかの様な「厚皮面」
そこで 友人曰く
「いけしゃあしゃあと戻って来れる神経が解らない」
ははぁ・・・ なんだな そいつもあれか ≪俺様≫ か
あたしゃ思い至りやしたね
なんせ、あっしの周りにも居やしたからね 俺様
だから、友人に言ってぇやりやした
「俺様」てぇのは、「尊大語」だからね
いやなに、統べてに肯定されないとね
自分を否定した奴らこそ、平伏せさにゃ~ てさ
「ははぁ なるほどね」 二人で妙に・・ 合点が行きやした
スポーツですからね 皆さんよく言いますでしょう 「リベンジ」 てさ


昨今はやりのインターネット あっしもやるんですよ、こう見えても
あら、反応が無い
BBSとかHPとか・・あ、ちょっと驚きましたね
横文字にゃ、やっぱ弱いんですね 大丈夫!あっしもでさぁ
オフ会・・・
カタカナでも解らない? あ、違う 失礼しやした
まあ てっとり早く言やぁ
「今度お会いしましょう」「貴方のことをもっと知りたいの」てぇ
てことは、なにかい? お見合いかい? お見合いパ-ティー!
・・・遠からずといえども中らず・・・
う~~ん 同性だけの会もある・・ えぇいっ畜生面倒だ!
知らねぇ諸兄はどうぞ、ここ(ネット)で調べて下せぇ

いやね、あっしの友人のそのまた友人の話 なんですがね
友人の友人、仮にAさんとしやしょう その女士の所属してるコミュで
「今度オフ会開きましょう」てぇことと あいなったそうな
都合で行かれなかったAさんを除いた BさんCさんDさんEさん・・・
で、Bさん この話の ≪困ったちゃん≫
Aさんの悪口、もちろん中傷、嘘八百なんだが
吹き込んだらしいんでさぁ、CさんDさんEさん・・・・・・さんに 
「あまり近づかないほうが・・・」 訳知り立てで親切ごかし
いけねぇな!こいつぁいけねぇ! いけねぇついでかい?このBさん
困ったことに、実はこれが初めてじゃあねぇってことなんだ
Aさんの立ち回る先々に現れちゃあ 同じことを繰り返す
覚えがあろうもんなら 腑も落ちようなもん・・
ですが、さすがAさん ネット上級者!
慣れたもんで、スルーを決め込んでいらっしゃる
えぇ、えぇ さぞ、さぞ ね、お察し致しやす・・・
で、で、そこでです 友人曰く
「何の目的で・・なのかさっぱり解らない」
ははぁ・・・ やっぱりね そいつもあれか ≪ストーカー≫
だから、友人に言ってぇやりやした
そいつぁ 嫌いで、じゃなく 好きなんじゃ?
いや、Bさん「女」 なんですがねぇ
憧れちゃったんでしょうかね お近づきになりたい
「今度は二人で会いましょう」
居やすやね そういう「輩」
二人で妙に・・ 合点が行きやした
「ははぁ なるほどね」(ポン!と手を打ち)
「オフ会 オフ会い お見会い お見合い」


いや~とうとう あっしの話でさぁ
これが友人達の話とね、ちょいとばかり・・訳が違う
≪困ったちゃん≫ 
そいつぁ、ここ(ネット)ん中に住んでいる、てぇ変わりもんでさぁ
「魑魅魍魎」も住むっていうじゃあ、ございませんか ここ
あっしは勘弁! 願い下げでさぁ!
だけど ≪困ったちゃん≫ たぁ 住まいこそ違えど
同族、「輩」ですからね 皆、似たり寄ったり
同じ様なことを やらかしやがる
つまり・・友人二人の話をくっつけて・・・
「お見合いリベンジ」 いやいや、違いやす
「ははぁ・・・」
解ってくれやしたか?
「ははぁ・・・ そいつもあれか ≪◯◯○○○○○≫ 」
・・・中らずといえども遠からず・・・

なぁ~に、ご心配には及びません 
「尊大」てぇ奴は、自分からは来やしねぇ
なのに「来てよ、来てよ」と、泣き真似 泣落し
呆れ、呆れが宙返りをする
捨て置きゃいんです ≪粘着ちゃん≫ 相手なんぞする気もねぇ!
来やしません、来れもせんでしょ 何故ならば
そいつぁ「お化け、足無し」です
なんせ、ネットだけに
「実体が無い(匿名)」

お後がよろしいようで

?  2007.12.9 記

作品No.2「ツインソウル」

2007-12-12 23:04:49 | 詩歌(創作)

ツインソウル

ひっかかり
出来ること すべきこと 「何が」
解らない たぶんそれは 数多
ツールを探す ツールなら見つかる
違う 見つけられないのは 「何を」

「画を」やるの 「言葉を」やるの
「画」で「何を」描くの 「言葉」で「何を」描くの
「何が」したい 「何を」するの
頭 と 心 が 繋がらない
自ら敷いたハードルが呼ぶ 「これをクリアしないと」
「同じことの繰り返し」 奥の方で声がする



『心はつながっているから・・』
『待っているから・・』
待っている?
「待ってるから・・」は私で
言葉(行)が無いのは貴方で
私は 何度も何度も伝える 訴える
繋がらない 二極の想い 双子の魂
同じ課題を持つ二人

心はつながって・・
甘美な調べ 心 震わす
でも・・届いたのは きっと 頭
「本当に?」

相反する なのに 同じ課題を持つ二人
貴方は先に見つけたね
私はいつになるだろう

ひっかかり
『待っているから・・』
もしかしたら 「本当に?」
『つながっているから・・』「本当に?」
見つけられない私に伝えてくれたの?『待っている・・』

抑えた心は 確認 を求めて彷徨いつづける
心の前に 証明 など意味の無いものなのに

右手の私と左手の貴方 福音の風を仰ぐ 両翼のふたり




「やっと私も見つけたよ」
貴方はきっと聴こえてる


?  2007.12.10記


作品No.1「鍵」

2007-12-12 22:57:03 | 詩歌(創作)



同じことを何度も云うのが嫌いな私は一つの扉を閉めて鍵をかけました。
出口は入り口
でもそれは次の世界への入り口ではありませんでした。
真っ暗な深い闇
何も無い。先の見えない自分の姿すら見えない。
闇の中で途方に暮れていると。閉じた背から
『どうぞ開けて』追いかけて来た声が『泣き真似』しました。
嫌な声です。人の声を装った、人の心を蝕むような、
「行かないと」
振り払うように闇雲に歩き出すと
やがて、?いえ途端だったのかもしれない?
小さな光が現れました。次の部屋へと導く標です。
それは本当に本当にかすかな光で
瞬きしただけで見失う。そんな危ういものでした。
歩いても歩いても近づけない、近づいているのかさえ解らない。
何故なら
それは鍵穴から洩れている小さな小さなほんの僅かなものだったから。

どれくらいの時間が経ったのか
辿り着いた やっと  待ち望んだ 次のドア。
けれども、その小さな鍵穴は古い鍵を受け付けてはくれませんでした。
私は鍵を捨てました。

新しい鍵を持たない私は中に入れません。
招き入れてくれなければもう歩めません。

扉の鍵を持っているのは扉の向こうの人なのです。
「どうぞ開けて」
私は嫌な声になりたくなくて
声を殺して泣くことを選びました。
暗闇は恐くありません。ここには私しか居ないから。
殺した声は聴こえないでしょう。
何故なら鍵を持つ主はひとりぼっちではないのです。
大きな笑い声の前で
私の声はきっとかき消されます。
煙草とお酒の匂いで消されます。

どれくらいの時間が経ったのか
私は耳を塞いでいました。
他の人だけに向けられる声に耐えられなくなっていたのです。
瞳も閉じています。
僅かな光にすがることに疲れたからです。
瞬きしなかった真っ赤な瞳は光を閉じました。

私は同じことを繰り返すのが嫌いです。
繰り返された「今日こそ」は積もり積もって記号に形だけのものになりました。
「Open the door」
私には姿がありません。闇の中に居るから。
私には名前がありません。呼んでくれないから。

鍵は『私の名』 名前を呼んで

どうぞ塞いだ手をそっとはずしてその声を
聴かせて下さい、光を下さい、

わたしだけに、わたしのために、わたしだけのために、


?  2007.12.10記