土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.56「原初の光」

2009-04-17 16:01:05 | 詩歌(創作)
私達は一つで良かった 

充足していた 

完結していた 

他者は必要無かった 

だから欠けてしまった 
割られてしまった 

必要の無い必要を知る為に 

まだ解らない 
まだ解らない 

まだ足りないのか 
足りないのか 

最初からたった一つなら 
必要なんて必要無いのに 

何故創った 
あなた以外の者を 


「ひつようだから」 


必要だから… 

たったひとつの光は 

寂しかった…のか 


2009.4.13(4.15 加筆修正) ?(猫目寝子)