(※以下、ネタ暴露注意!!)
所感である。
ダークさと、更に怒りのぶつけ所の無い「やるせなさ」の描写で脚本の力が際立つ。
旅人を重度の身障者にしたのが灯衣の実母、鳥羽組での通称「ドクター」なのがゾクゾクする構成力だ。
灯衣が旅人の養子になった背景を再度見ていくと、実は雪路も旅人に隠していた部分があった?と
考えたくなる台詞回しもあるが、一先ず義親子、義兄弟、家族の絆は揺るがなかったと捉えるべきだと。
終盤に向け、勿論悲しいのだが「良い勢い」が付いてきたと感じる。
ドクターが血縁関係の無い「おばちゃん」として灯衣に進呈する小学校のランドセルを自然に現代風の
水色?パステルブルーにして昭和風の赤いランドセルにしなかったのは灯衣が「ダイオウグソクムシ」
の折り紙を折れるのと同様に現代の話として描く上で、「時代劇」にしない為に有効だった。
ただ疑問なのは、福原充則は新作を描く際に「リレー」的に前作で用いられた小道具、設定を必ず
数ヶ所引き継ぐ「きまり」を課しているのだろうか。 一昨年清水富美加が同人作家まゆ吉を怪演した
『Sicks』と極めて近似した設定が以下ある。
・「物心付く前」でなく自らの出自を知っている養子 (灯衣とつばめ)
・物語の重要な鍵となる激しい副作用を伴う新薬、重要キャラクターの喀血 (『ロスト』と『Sicks』)
・一見コミカルだが実は冷酷な敵の存在、話の端に見え隠れする反社会勢力 (鳥羽組とつばめの父)
稀代のドラッグデザイナーのドクターが開発した「ロスト」の名は服用した者が聴覚、触覚など様々な
感覚を失っていく、ロストしていく他に「ロスト」の語には「迷子」「落とし物」「忘れ物」の意味もある。
オープニングテーマの『探し物は何ですか』と掛詞にしたのなら「いかにも」であっても胸の痛む設定だ。
所感である。
ダークさと、更に怒りのぶつけ所の無い「やるせなさ」の描写で脚本の力が際立つ。
旅人を重度の身障者にしたのが灯衣の実母、鳥羽組での通称「ドクター」なのがゾクゾクする構成力だ。
灯衣が旅人の養子になった背景を再度見ていくと、実は雪路も旅人に隠していた部分があった?と
考えたくなる台詞回しもあるが、一先ず義親子、義兄弟、家族の絆は揺るがなかったと捉えるべきだと。
終盤に向け、勿論悲しいのだが「良い勢い」が付いてきたと感じる。
ドクターが血縁関係の無い「おばちゃん」として灯衣に進呈する小学校のランドセルを自然に現代風の
水色?パステルブルーにして昭和風の赤いランドセルにしなかったのは灯衣が「ダイオウグソクムシ」
の折り紙を折れるのと同様に現代の話として描く上で、「時代劇」にしない為に有効だった。
ただ疑問なのは、福原充則は新作を描く際に「リレー」的に前作で用いられた小道具、設定を必ず
数ヶ所引き継ぐ「きまり」を課しているのだろうか。 一昨年清水富美加が同人作家まゆ吉を怪演した
『Sicks』と極めて近似した設定が以下ある。
・「物心付く前」でなく自らの出自を知っている養子 (灯衣とつばめ)
・物語の重要な鍵となる激しい副作用を伴う新薬、重要キャラクターの喀血 (『ロスト』と『Sicks』)
・一見コミカルだが実は冷酷な敵の存在、話の端に見え隠れする反社会勢力 (鳥羽組とつばめの父)
稀代のドラッグデザイナーのドクターが開発した「ロスト」の名は服用した者が聴覚、触覚など様々な
感覚を失っていく、ロストしていく他に「ロスト」の語には「迷子」「落とし物」「忘れ物」の意味もある。
オープニングテーマの『探し物は何ですか』と掛詞にしたのなら「いかにも」であっても胸の痛む設定だ。