60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー(コスミック出版)

2013年10月24日 20時00分00秒 | Extra
■コスミック出版から、60年代特撮のムックが発売されていました。


▲テレビから映画まで幅広く扱っています。

オールカラー132P。
各作品ごと、簡単な作品紹介と大判のスチール・画面キャプチャ、ものによっては出演者インタビューも交えて構成。
「CQ!ペット21」「わんぱく砦」など、あまり採り上げられないものも紹介しているのはポイント高いかな。なら「少年発明王」も入れとけよ、とか言うのは贅沢か。

インタビューは大瀬康一(月光仮面)、江島慶子(快傑ハリマオ)、加藤弘(まぼろし探偵)、江木俊夫(マグマ大使)、火野正平(わんぱく砦)、金子吉伸(仮面の忍者赤影)、伊吹吾郎(無用ノ介)、の諸氏。
他誌の再録インタビューとしては、大林文武(月光仮面)、山川ワタル(少年ケニヤ)、牧冬吉(隠密剣士)、水木襄(忍者部隊月光)等。
「ラーマーヤナ」に言及した川内康範生前インタビューなど、所々マニアックな切り口はあるにはあるのですが、あくまでもリアルタイマーな一般向けの作品紹介本に留まっており、特撮マニア向けな編集は為されていないため少々物足りない感じはあります。

もっと簡潔に作品紹介をしてくれるだけで良いのに、やれ鉄人のスタイルが悪いの、宇津井健の股間だのと…微妙な茶化し加減に読んでいてイライラすること請け合い。
逆に(著者が好きなのであろうと思われる)円谷系作品は茶化し一切無しのガチ解説とかね。温度差が凄い。

本文が終始そんな調子なのに、一部コラムでは「先人を笑い者にしたスーパージョッキー等80年代バラエティは悪」と鼻息が荒かったりするんですよ。
言いたいことには完全同意なのですがね。なんか噛み合ってないなあ、と。

いい写真も結構あるので、この際テキストは「必要最小限主観なし自分語りなし」の作品紹介だけに留めて、もっと写真中心の構成にした方が良かったのでは。

まあ悪くはないんだけど…微妙に残念感の漂う本でした。とほほ。

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2 コメント

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Unknown (暗黒大公)
2013-10-25 20:34:13
 順不同で赤影、10-4・10-10、まぼろし探偵、ミツルギ、鉄人28号、快傑ライオン丸、ザボーガー等。スーパージョッキーの「まぼろしの名作劇場」は作品を笑いものにするコーナーではあったけれど、断片的でも昔の作品を見られるので当時の当方にとっては或る意味貴重ではあった。
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Unknown (超電磁☆風)
2013-10-25 22:25:18
>暗黒大公様
10-4 10-10、まぼろし探偵、鉄人の回は覚えてますわー。というか録画して何回も観た(笑)。
10-4 10-10は当時発売されていたサントラに未収録のオープニングタイトルが聴けたのが嬉しくて。
なんだかんだいっても、これらの作品の一部でも観ることができたのは嬉しかったわけですけれども。「テレビ探偵団」もこちらでは放送されてませんでしたし。

とはいえ、一話丸ごと放送&出演者ゲストの「いきなりフライデーナイト」と比べるとやはり物足りないというのはありましたね。
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